自らの意図を走りで表現した。陸上の日本選手権最終日(4日、大阪・ヤンマースタジアム長居)、女子5000メートルが行われ、田中希実(23=ニューバランス)が15分10秒63で連覇を達成。前回大会に続き、1500メートルとの2冠に輝いた。
女王の独壇場だった。序盤から先頭集団をキープし「私自身の今の力を確かめたいと思った」と残り2000メートルでギアチェンジ。終盤はさらにペースを上げ、周回遅れの選手も出るほど。
「(世界選手権の)参加標準を狙うには厳しいペースだったが、本当のラストのチョロスパートだけじゃなくて、ロングスパートでしっかり強さを見せていきたいと思った」と振り返った。
特にラスト1周は60秒台で駆け抜けるなど、課題に挙げていたスパートの部分で確かな成果を示した。「ラスト1周を60秒台で回れたのはかなり自信になった」と収穫を口にした上で「常にラスト2000のペースでぐらいで押していけるのが世界だと思う。今日の前半は余裕を持っていたので、もうちょっとそのペースで、3000、4000メートルと伸ばしていって、最後まで世界と戦えるように近づけたい」と力強く語った。
メンタル面で苦しんだ時期を乗り越え、今大会を通じて自信を深めた。
「今日最初からハイペースで行ってたら、参加標準は見えてたのが確認できた。だからこそ、決勝には少なくとも残れると思うので、そこでいかに入賞を最低限目指せるかと。メダル争いはまだイメージはできないが、イメージしながらこれから練習してもいいのかな」
世界選手権(8月、ハンガリー・ブダペスト)、2024年パリ五輪に向けて、伸びしろは無限にありそうだ。












