昨年の北京五輪でドーピング問題が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(16=ロシア)の処遇を巡る問題は、まだまだ長引きそうだ。

 ロシアメディア「SPORT24」は「スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、反ドーピング規則に違反した疑いのあるロシアのワリエワに関する審査の開始時期について言及した」と報道。その上でCASの広報担当者は「公聴会が2023年8月より前に行われる可能性は低い」と説明したという。

 同メディア「sports.ru」は「CASがワリエワの件に関する公聴会の準備期限の延長を発表した」と伝えた。続けて「全ての当事者は延長に同意した。審理の日付は、証人および専門家のリストが提示された後、後の段階で決定される。日程は決まり次第、公聴会の日付はCASのウェブサイトで正式に発表される予定となっている」と明かした。

 ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、ワリエワが禁止薬物「トリメタジジン」の陽性反応が出た2021年12月25日のロシア選手権の結果のみ失格とし、北京五輪については「過失はなかった」と制裁を科さない方針を示している。
 一方で、世界反ドーピング機関(WADA)は「過失がないという認定に懸念を抱いており、必要に応じてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴する権利を行使する」と猛反発。事態はドロ沼化している。