女子プロレス「スターダム」4日福岡国際センター大会で、ワンダー王者の白川未奈がなつぽい(27)の挑戦を退け初防衛に成功した。

 4月の代々木大会で「コズミック・エンジェルズ(CA)」を脱退し「クラブビーナス」のリーダーに就任した白川は、かつての同門・なつぽいと一歩も譲らない意地の張り合いを展開した。ドラゴンスクリュー連発から足4の字固めに捕獲するなど徹底した足攻めを展開したが、投げ捨て式ジャーマンで反撃を許す。さらにはフェアリー・ストレイン(クロスアーム式ジャーマン)まで浴びてしまったが、ロープが近い場所だったためロープブレイクとなった。

 九死に一生を得た白川は、ローリングエルボー、バックブローと打撃を繰り出し再び攻勢に出る。ハリケーン・レッグ・スクリューMINA(肩車に担いでからのドラゴンスクリュー)からインプラントDDTを発射。最後はフィギュア・フォー・ドライバーMINA(旋回式ドライバー)で3カウントを奪ってみせた。

 ベルトを死守した白川は、戦前の公約通りワールド王者・中野たむをリング上に呼び込むと2冠戦を要求。「私の次なる夢は、赤と白の2冠戦でたむとやること。そして2冠王者になること。どうかな赤白2冠戦」と呼びかけると、中野は「いいの? 大切な大切なその白いベルト、奪っちゃうよ?」と上から目線で応じる。

 自身の信じた道を突き進むのみの白川は「たむさん、あんまり私を見くびらないでください。…いや、ナメんじゃねえ! 私の覚悟見せてやるよ!」と急に声を荒げて宣戦布告。すると中野も「吐いたツバ飲むんじゃねえ! 5・27大田区総合体育館、2つのベルトかけて戦おう」と急にヒートアップして日時場所を指定。2018年9月以来、4年8か月ぶりの赤白2冠戦が確実となった。