劇的な凱旋弾だ。巨人・長野久義外野手(38)が26日の阪神戦(甲子園)で古巣復帰後の第1号となる3ランを放った。猛虎打線の息の根を止める一発で、チームは8―4で今季2度目の3連勝。昨季の広島では二軍生活も続いたが、窮地に立たされたベテランの爆発を大久保博元打撃チーフコーチ(56)が〝予言〟した理由とは――。
左翼席を埋めたG党が歓喜に沸いた。序盤に5点を先制しながら5回に集中打を浴び、リードはわずか1点に。敵地に漂う独特な押せ押せムードを切り裂いたのが長野のひと振りだった。8回一死一、三塁の場面で代打で登場すると、相手4番手・岩貞のスライダーを一閃。巨人では2018年10月4日の広島戦(マツダ)以来、実に1665日ぶりのアーチでケリをつけた。
試合後、原監督が「ウチの切り札ですから」と語ったように、今季はここぞの代打が主な役割。長野はヒーローインタビューで「本当にいいところで使ってもらっているんですけど、できればプレッシャーのかからないところで行きたいなとは思います」とちゃめっ気たっぷりに笑いを誘った。
18年オフに巨人にFA加入した丸の人的補償として、広島へ電撃移籍。昨季のスタメン出場は25試合にとどまり、巨人の功労者でもある長野に対して広島側の配慮もあってトレードで古巣に舞い戻った。
この移籍劇を独自の解釈で、爆発を予想していたのが大久保コーチだ。
「球団が獲得した以上、戦力として考えているということ。原監督も最後は巨人のユニホームを着させて、終わらせたいと思っていると思うんですよ」。それは、大久保コーチが西武でプロの編成担当を務めた09年の経験からだといい「当時の渡辺監督から『俺は最後に工藤さんを取って、背番号47をつけて引退してもらいたいんだ』と言われて、俺はすげえ人だと思った。原監督もそこまで考えていると思う」と明かしていた。
もちろん、長野自身が老け込むつもりはないだろうが、古巣復帰が原監督の〝親心〟だとすれば、意気に感じないわけがない。それだけに、大久保コーチはこう断言していた。
「チョーさんは義理と人情に強い男前。死に物狂いで打席に立つと思う。まだできる」
そんな背番号7は最後はいつもの調子で「(甲子園の)風で入りましたと書いておいてください。以上です」と報道陣をケムに巻きながら球場を後にしたが…。誰からも愛されるチョーさんの一発で、チームは連勝街道を走れるか。












