方舟は俺が沈める。全日本プロレスの前3冠ヘビー級王者・宮原健斗(34)が、たった一人でノアとの全面対抗戦に臨む決意を示した。
21日のノア東京ドーム大会では6人タッグ戦で金剛と対戦。試合後は解説席に座っていた健介オフィス時代の後輩、マサ北宮(34)に「あいさつがなかった」とイチャモンをつけ、27日新木場大会への来場と謝罪を求めていた。
ところがこの日、会場に姿を見せたのは北宮のパートナーでもある稲村愛輝(30)だった。しかも「ノアの新しい時代は北宮さんだけじゃねえんだよ」と対戦を要求され、3月14日の東京・新宿フェイス大会での一騎打ちが決定。憤慨した宮原は「北宮光洋は怖くて来れなかったんだろ!」と姿を見せなかった後輩をあえて本名で呼びつつ「俺の使い走りだったアイツが偉くなったもんだ。せめてセコンドから出直せ!」と吐き捨てた。
一方で、稲村が北宮の指示ではなく、自らの意思で来たことを知るや「それがもし本当なら、その嗅覚は認めるしかない。この全日本で誰に突っかかるのがおいしいか、よく分かってるじゃないか」と笑みを浮かべる。
そして「ほかのノアの選手も誰と戦うのがおいしいか気づいているはずだ。だから、もしこの稲村っていう子が頑張ったら、ほかの選手も相手をしてやってもいいだろう。ノア対宮原健斗になっても面白いんじゃないか」と自己陶酔しながら口にした。
どこまでも上から目線の最高男とノアの戦いはどこへ向かうか。ひと筋縄ではいきそうもないことだけは確かだ。