全日本の前3冠ヘビー級王者・宮原健斗(33)が、ノアのマサ北宮(34)に理不尽な〝出頭要求〟を放った。

 ことの発端は武藤敬司の引退試合が行われたノア21日の東京ドーム大会だ。青柳優馬、諏訪魔と組んで金剛との対抗戦に出場した宮原は、同じ健介オフィス出身の中嶋勝彦と激しくやり合った。するとその試合後、解説席に座っていた健介オフィス出身の後輩・マサ北宮に対し「偉そうに座って、何を語ることがあるんだ!?」などと因縁を吹っ掛けたのだった。

 その後も自身のSNSで「NOAHの北宮光洋。ちゃんと会社と相談したか? 2月27日、スーツで全日本プロレスの会場に来て謝罪だからな」と本名で27日の新木場1stRING大会への来場を要求。何をここまで怒っているのか直撃したところ「なんもあいさつがなかったんだよ! 俺たちの古巣・健介オフィスはあいさつに厳しかった。それなのにあいさつが一切なかった。だから謝罪に来いって言ってるんだ」と語気を強めた。

 さらに、健介オフィス時代の北宮との関係を「アイツは俺の使いっ走りでしたよ。『アレ取ってこい、コレ持ってこい』的な。当時の印象? 試合中に鉄柱に自分から突っ込んで頭から血を流したりしていて『頭悪いな』って思ってました」と説明する。この話を聞く限り、シンプルに嫌われているからあいさつされなかっただけだろう。だが、そんなことにはお構いなしで「まあ、昔は馬鹿正直なヤツでしたよ。あいさつしかできないような…。それが今はあいさつすらできなくなったみたいだな。だから怒ってるんだ、俺は!」と声を荒げた。

 宮原は、19日に永田裕志に敗れて3冠ヘビー級王座から陥落したばかり。さらに21日の対抗戦も青柳が拳王のPFSに沈んで敗れた。そんな大一番での連敗のうっぷんを、たまたま目の前にいた後輩にぶつけているようにしか見えないのは、気のせいではないだろう。〝もらい事故〟となった後輩・北宮が面倒な先輩をどういなすのか、注目だ。