悔しさを「伝説」に変えることができる存在だ。ソフトバンクの長谷川勇也打撃コーチ(38)が、ロマン砲・リチャード内野手(23)に熱いエールを送った。
リチャードは昨季ウエスタン新記録の29本塁打をマークした大砲候補。しかし、ここまではシート打撃などの実戦形式で結果が出ずに苦しんでいる。チーム打撃の練習でエンドランのサインが出ていたボールを本塁打にしてしまい、思わず悔し涙を流すシーンもあった。
現役時代から寄り添って助言を送ってきた長谷川コーチは「ナイスバッティングはしましたけど、それを良しとしたらね。特別うまくなる必要はないけど人並みにはできるようになっていかないと。それが打者の技術につながるところでもありますからね」と話す。
もっとも、その上で期待するのは才能を開花させて長距離砲に育っていくことだ。「ホームラン王になったら、それが伝説になりますからね。『エンドランの練習でホームランを打ったんだぞ』って。笑い話にもできるわけですから。彼の今までの経験、出来事が全部、伝説としてネタにできるわけですよ」と温かい目でうなずいた。
それだけ可能性を感じている。スイングについては「直すところがない」と評してきた。「十分、今でも打てますよ。使い続けたら。打率は2割そこそこかもしれないけど、本塁打は20本くらい打つんじゃないか。そうじゃないとファームで30本近く打てない。本当に」
大砲候補は我慢して起用する必要があるともされる。ただ、育成前提で使い続けることは難しいチームだけに、自身で壁を突き破らなければならない。皆勤でアーリーワークに参加するなど精力的に取り組んでいる姿を挙げて「そういうところは僕は評価してます。頑張って取り組んでいるので、どこかしらで結果は出ると思っている。褒めてあげたいし、自信に変えてほしい」と期待を込めた。
きっかけ一つで一気に突き抜ける可能性を秘めている。長谷川コーチは豪快なリチャード伝説の1ページとなることを願っている。












