あの〝超人〟のように――。「2022年度プロレス大賞」で殊勲賞を受賞した全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(33)が、新たな決意を激白だ。今回の受賞をきっかけに、団体エースとしての役割が大きく変化。青柳優馬とのV4戦(2月4日、東京・エスフォルタアリーナ八王子)を皮切りに、老舗団体で独走状態を敷く。お手本とするのは幼少期に憧れ、プロレスラーを志すきっかけとなったハルク・ホーガンだ。

 ――3年ぶり3度目の殊勲賞受賞だ

 宮原 ファンの皆さんが喜んでくれたことが、何よりうれしかったです。僕としては最初はもう3度目だし…っていうのも正直あったんです。でも、SNSを見ていたら皆さん、結構喜んでくれていたので。いいニュースをお届けできてよかったです。

 ――昨年は王道トーナメントと世界最強タッグ決定リーグ戦を優勝。3冠王者として走り抜けた

 宮原 結果も出たし、殊勲賞という評価もいただけたので、振り返ればいい1年でしたね。

 ――昨年を踏まえ今年はどんな1年に

 宮原 群を抜いて突っ走ろうと思います。今までは団体のため、無理やりにでもライバルをつくったほうがいいかなと思いながらやっていたんです。でも、もうそういうのはいいかなって。ついてこられるヤツだけがついてくればいい。考え方が変わりました。

 ――対戦相手を引き上げようとしていたが、それをやめる

 宮原 はい。それって結局、自己満足だったのかなって思うんですよ。そもそも、僕はまだその域じゃないんじゃないかと。そんなことより、個人としてやるべきことがあるんじゃないかって。だから「周りを引っ張る」とかそんなぬるい考えはやめました。

 ――きっかけは

 宮原 この殊勲賞です。賞を取った後、客観的に振り返ったんです。その時に「もういいや、ダメなら突き落とそう」って思ったんです。リング外でも相手を持ち上げるための発言とかしていたんですけど、鬼になって突っ走ろうと思います。

 ――突っ走る上で理想の選手は

 宮原 ハルク・ホーガンじゃないですか。あの圧倒的な華やかさはまさにそうでしょう。

 ――優馬とのV4戦は新たな姿勢をお披露目する場になる

 宮原 そうでしょうね。彼は「時代をつくる」って言っているけど、本当にできるのかって。そういう気持ちが見えなかったり物足りなければ、僕の圧勝になるでしょう。今までとは違いますから、秒殺の可能性だってあります。今までの青柳優馬って「対宮原健斗」ありきじゃないですか。そうではない、僕がいない状態での青柳優馬とは何なのかっていうのを見たいですね。

控えめに?「イチバン」ポーズをとる宮原
控えめに?「イチバン」ポーズをとる宮原

 ――2月21日のノア・東京ドーム大会では対抗戦(宮原&諏訪魔&優馬 vs 拳王&中嶋勝彦&征矢学)に出場する

 宮原 ノーコメント。

 ――6人タッグ戦で同じ健介オフィス出身の中嶋と再会するが

 宮原 ノーコメント。

 ――話題を変えて…、団体の現状をどう思う

 宮原 今〝定まったポジション〟みたいなものがある選手がいますよね? それに対して「てめえら、それでいいのか?」っていう思いはありますよ。諏訪魔だったり石川修司だったり。時代が移り変わろうとしてるのに、お前らそのままでいいのかよって。若手も「宮原健斗はもう新時代じゃない」って言うなら、お前らの時代を見せてみろよって思います。

 ――昨年末に選手の離脱があり、2・4八王子はアジアタッグ選手権が電流爆破が行われる

 宮原 正直、周りがどれだけブレても構わないですよ。宮原健斗さえいれば問題ないでしょ。(自分の試合の)前で電流爆破だろうが何だろうがやろうとも、最後に宮原健斗が3冠戦をやればそれが全てでしょって感じです。

 ☆みやはら・けんと 1989年2月27日生まれ。福岡市出身。2008年2月11日の健介オフィス後楽園大会で、真田聖也(現SANADA)相手にデビュー。13年8月から全日本プロレスに参戦し、14年1月に入団。16年2月には26歳11か月で史上最年少の3冠ヘビー級王者に。20年2月には川田利明の持つ同王座の最多連続防衛記録に並ぶ「V10」を達成。必殺技はシャットダウンスープレックスホールド。186センチ、102キロ。