黄金ルーキーが怒とうの〝千本ノック〟に挑む。巨人にドラフト1位で入団した浅野翔吾外野手(18=高松商)が春季キャンプを二軍でスタートさせる。久しぶりに釣り上げたスター候補の育成に球団側も本気モードだ。2月1日のキャンプインから打ち上げまで、休養日以外のすべての日にメディア対応する異例のプランが練られている。
13日にジャイアンツ球場で始まった新人合同自主トレも26日から最終クールに突入する。浅野は「初日(13日)に比べれば体も動きも良くなってきていると思う」と充実感を口にしていたが、球春到来はもう間もなくだ。
初のキャンプは二軍スタートとなるものの、甲子園を沸かせた高校通算68発男にはグラウンド外でも〝英才教育〟が計画されている。それは異例のメディア対応で、休養日を除く練習後に毎日報道陣の取材に応じるというものだ。ここ数年は新型コロナ禍でそもそも報道陣との接触は最小限だったが、過去のドラ1を振り返ってもせいぜいクールの初日や最終日の節目。球団側があえて毎日セッティングするのは極めてまれなケースとなる。そこにはどんな狙いがあるのか。
球団関係者によると「もともとメディアの取材希望が多かった」とのことだが、中には煙たがる選手だっている。球団側としても「さすがに毎日は…」と体よく断ることも可能なはず。それでもメディアの前に立たせるのは本人の成長を願ってのことだという。
「プロ野球選手は話すことも仕事のうち。自分の思いを自分の言葉で伝えられるような選手になってほしい。いきなり話せるようにはなれませんから。メディアの方とコミュニケーションをとることは、貴重な学びの機会。〝こういうことを聞きたいんだな〟と先を読むことにもつながる」(同)
浅野自身、トーク面でも向上心をのぞかせている。24日には熱男こと松田の受け答えを報道陣に交じって観察。現在の合同自主トレでも連日メディア対応を続け、その後には「もっとうまく話したかった。伝わらなかったかな」「あの質問はちょっと難しかったです…」と反省を繰り返しているという。
ただ、ここまでは序章にすぎない。浅野が二軍のままであれば宮崎で2月28日まで、途中で一軍に昇格すれば那覇で3月5日まで続く。キャンプ中盤ともなれば、最初は新鮮に映っても徐々に日常と化して〝ネタ枯れ〟もしかねないが…。金のタマゴから真のスターになるべく、本人はどっぷりと野球に漬かりつつ、球団側はじっくりと育て上げていく。












