新日本プロレス4日の東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者ジェイ・ホワイトを撃破し、ベルト奪還に成功したオカダ・カズチカ(35)が試合後のバックステージで報道陣に応えた。

 ――ベルトを取り戻した心境は

 オカダ 取り戻したっていうより、やっとジェイに勝てたっていう方が大きいです。いろんなことが重なったタイミングでチャンピオンに戻ることができたので、すごいうれしいです。

 ――試合を振り返って

 オカダ 僕は若いころからぽんぽんとトップ戦線に上り詰めてきて、なかなか勝てない相手っていうのは今まで全然いなかった。なので年下でキャリアも浅いけど、僕の前に高い壁として立ちふさがってくれてたっていうのは、すごいありがたいこと。でも、まだ彼に2回しか勝ててないですし、僕は4回負けてるみたいなので、あと3回戦って勝ち越したいです。

 ――コスチュームを新しくした真意は

 オカダ 特にこれといって意識はしてないですよ。でもまあ、猪木さんの追悼でしたし、だからといって猪木さんすぎるのもおかしな話だと思ったので、僕なりの今の新日本プロレスを体現させてもらいました。

 ――久しぶりに東京ドームでの声出し応援が解禁になった

 オカダ プロレスしてるなっていう感じはしましたね。「オカダコール」に助けられて、本当に歓声が力になるんだなと改めて思えました。ファンの皆さんが我慢してくれたから今回、東京ドームで声出しがいいという形になったと思います。まだまだ我慢させてしまうこともあるとは思うんですけど、僕たちがしっかりと戦いで返していくので。みんなの力をパワーにして、また素晴らしい新日本プロレス51周年を見せられるんじゃないかなと思います。 

 ――観客動員数は去年を上回り2万6085人だった

 オカダ 入場した瞬間にすごいお客さんの数ということは分かりました。でも、僕はまだまだこれでは満足できないです。「超満員にしたい」ってずっと言ってますしね。猪木さんが見た景色を、また見ることができたらいいかなと思います。

 ――試合後、猪木さんの「1、2、3、ダーッ!」を観客とやったが、あの景色はどう感じたか

 オカダ やっぱり、猪木さんにゆかりのある人がやった方がいいのかなと思ったんですけど…。追悼大会で声出しもできる中で、みんなでこう、手を挙げてる姿。お客さんの数は違うと思いますけど、これが猪木さんが見た景色なんだなって。すごくいいものを見られたなと思いますね。僕が「ダーッ」をして、今ごろ天国で猪木さん、怒ってるかもしれませんけどね(笑い)。「勝手にやってんじゃね」って。猪木さんにダーッを届けたいっていう思いも皆さんにあったと思います。なので最後にできてよかった。猪木さんにもしっかり届いたんじゃないかなと思います。

 ――鷹木信悟が挑戦表明した

 オカダ 去年の1・4で戦って、まだ実績を残してきたわけじゃないですし「手ぶらで挑戦表明しに来るのは早いよ」って、鷹木さんと11年前の自分に言いたいですね(笑い)。まだ明日、KOPWもあると思いますし、ベルトがあった方がお客さんも乗ってくれるんじゃないかなと思います。持ってきたらカズチカ・オカダのプロレスリングを教えてやります。

 ――最後に今年の抱負を

 オカダ 昨年は50周年ということでかなり盛り上げることはできたと思うんですけど「50周年だったから、すごかった」とか言われたくない。51周年も引き続き、どんどんパワーをつけて100周年までやりたいですし、200周年もやりたいしね。猪木さんの闘魂の血は新日本プロレスのレスラーみんなに流れていると思うので、その血を途切らせないためにも、51周年をしっかりと盛り上げていって日本のプロレスを世界中に届ける。その中でも日本でしっかりお客さんを満足させる。そして、その中心にいるのはやっぱりIWGP世界ヘビー級チャンピオンの僕だと思うので、僕が引っ張って新日本プロレス51周年、これからも盛り上げていきたいと思います。