新日本プロレス4日の東京ドーム大会で行われたIWGP・USヘビー級選手権は挑戦者のケニー・オメガ(39=AEW)がウィル・オスプレイ(29)を撃破し、第17代王者に返り咲いた。

 米AEWのトップとして4年ぶりに古巣に帰還したケニーが、世界中のファンが注目したオスプレイとのドリームマッチを制した。ともに世界トップの実力を誇る〝天敵同士〟の戦いは、壮絶な攻防の連続となる。ケニーの繰り出した雪崩式ドラゴンスープレックスはオスプレイに着地され、すぐさまオスカッターで反撃を許すなど、一瞬も気が抜けない。

 ケニーも容赦ない攻撃でオスプレイを大流血に追い込むと、ノータッチトペコンからドラゴンスープレックスを連発。Vトリガーで場外に叩き落とす。さらに攻め手を緩めずに、雪崩式クロイツ・ラスまで繰り出した。

自身のフットスタンプで空けた机の穴から顔を出すケニー・オメガ
自身のフットスタンプで空けた机の穴から顔を出すケニー・オメガ

 それでも驚異の粘りを見せるオスプレイにシットダウン式パワーボムで反撃を許すと、スーパーオスカッターで劣勢に。さらにはスタイルズクラッシュまで決められ、ヒドゥンブレイドと、怒とうの猛攻にさらされた。

 しかし、最後はケニーが意地を見せる。打撃合戦からクロスアームジャーマンで攻勢に出ると、そのままオスプレイの手を離すことなく盟友・飯伏幸太の必殺技カミゴェを発射。最後はついに片翼の天使を決めて死闘に終止符を打った。

 初代王者に名を刻んでいるUSベルトを奪回したケニーは「俺が真の王者であり、世界中の頂点に立つ男だと今日証明できただろう。俺が鏡を見たら、そこに映っているのはレジェンド。お前が鏡を見たら、そこに映っているのは昨日と変わらない自分の姿だ。今日勝ったことで、俺はまた史上最強だと証明できた。お前にリーダーの座はまだまだ渡せない」とオスプレイとの格の差を強調。

「また何度もこの言葉を聞くことになるだろうが、言わせてもらう。グッバイ&グッナイ」と勝ち誇っていた。