ノア1日の日本武道館大会で、丸藤正道(43)とKENTA(41)の「丸KEN」が復活。GHCタッグ王者の杉浦貴(52)、小島聡(52)に挑戦したが、ベルト奪取はならなかった。

 2003年度の「プロレス大賞」最優秀タッグ賞を受賞したかつての名コンビは、KENTAがノア時代の14年5月後楽園大会以来、実に8年8か月ぶりの再結成となった。2年連続の古巣元日決戦参戦となったKENTAは、序盤から杉浦と激しい打撃合戦を繰り広げる。

 15分過ぎ、杉浦のブーツが小島に誤爆すると丸KENが勝負に出る。丸藤がトラースキック、KENTAがハイキックを杉浦に同時発射して排除すると、小島に合体式不知火・改を決めた。

 KENTAのgо 2 sleep、杉浦の五輪予選スラムとそれぞれの得意技が交錯する中、丸藤は小島に対し虎王を連発。しかし、ショートレンジのラリアートをもらって形勢逆転を許してしまう。最後は正面からラリアートを浴びて3カウントを奪われてしまった。

 バックステージではKENTAが「ちょっと! 正月から来てるのに! 一発で(ベルトを)取ろうっていうから…」とパートナーを詰問。丸藤も「あれ、おかしいな…。俺、2023年、プロレス25周年イヤー…おかしいな。でもいつ来たの? 日本に」とKENTAを問い詰める。

 前日の来日だったことを確認した丸藤は「もっと早く来てさ、コミュニケーション取らないと。昔と違うから。俺たちも40を超えたオジサンだから。必要だったかもしれないよ」と、チームとしての準備不足が敗因と分析する。

 その上で「すべてにおいて懐かしかったよ、小島さん以外。あなたと杉浦さんの絡みも。もしかしたらまた1年後かもしれないし、何か機会があったらまた。25周年なんで。もう俺の中で彼と戦うのはいいかなって。もし機会があれば」と近い将来の再共闘を提案。

 これに対し、KENTAも「望む人がいれば。考えておきます」と前向きに返答していた。