森友哉捕手(27)がオリックスへFA移籍した西武の捕手陣が岡田雅利捕手(33)を中心に大同団結している。

 2010年の細川亨、18年の炭谷(現楽天)に続き三代連続で主戦捕手がFAでチームを去った西武。今回の移籍劇が前二代と違うのは、次の主戦を担う後釜が育っていない段階で森がFA流出してしまったことだ。

 現実的に現場は来年が4年目となる柘植世那(25)と同2年目の古賀悠斗(23)がレギュラー争いをしながら森の穴を埋めていくことになるが、当人たちの意識にバチバチの一騎打ちムードはまるでない。

 柘植は「森さんが抜けたので岡田さんを中心とした捕手陣でしっかり底上げをした中で全員でレベルアップしていかないといけない。全員でチームの勝利を意識して高め合っていきたい」と競争意識よりも捕手陣の団結を強調した。

 ひとつしかないポジションを競い合うのはもちろんだが今、西武の捕手陣が優先している価値観は「チームの勝利のためにどう団結するか」だ。

 柘植は「森さんにも言われた言葉なんですけど、シーズンは長いので、一人で抱え込み過ぎるとつぶれてしまう。そこはみんな捕手陣で固まって戦っていかないといけない。そこのコミュニケーションも大切にしていった方がいいよと言われた」とチームを去った森からのアドバイスを語った。

 森とは13年のドラフト同期で公私にわたって知恵袋であり、カウンセラーであり続けた岡田は言う。「森が抜けたことでそこが弱くなったと言われると思うが、そう言われないようにボク自身、捕手最年長として若い選手のケツを叩くような役割をしていきたいと思う。柘植、古賀そして育成の牧野も含めて来年はキャッチャーが本当にキーポイントになってくると思うので、みんなで力を合わせてやっていきたい」

 打つこと以外、森の穴は岡田を中心とした捕手陣がスクラムを組んでカバーしていくという意思統一がされている。