西武ナインがオリックスにFA移籍した森友哉捕手(27)の〝したたかさ〟を測りかねている。

 今回の森流出で西武は2010年の細川亨、18年の炭谷銀仁朗(現楽天)に続き、3代連続で主戦捕手がFAでチームを去るという特殊なジンクスができてしまった。

 守備の観点から、扇の要である主戦捕手はチームの多くのデータを持っており、ライバル球団に流出してしまえば、それは投手のデータやクセ、チームの戦い方やベンチワークの傾向などあらゆるデータが流出する可能性がある。

 現に細川がソフトバンクへ移籍して以降、西武は対ホークス戦に何年も負け越しが続き、その痛手を被ることになった。

 最近では18年オフにFAで巨人へ移籍した炭谷に19年の交流戦で攻守にわたって〝恩返し〟されるなど、西武にとって主戦捕手の流出は実害も多い。今は同じパ・リーグの楽天に所属する炭谷は今季5月の対戦でも主砲・山川に対し、滝中をリードして12球連続カーブを要求するなど偏重リードで古巣を混乱させている。

 同じ捕手の岡田は「ウチがどういう野球をするのか、また一人ひとりの性格をギンさんは把握している。この打者はこの場面で長打は狙わない、追い込まれたらどういう(狙い球の)絞り方をしてくるとか、それを分かられていることが嫌。中にいないと分からない情報、データに出ないデータを持っている」と炭谷の〝したたかさ〟を警戒するが、果たして今回、流出した森にもこの手の〝したたかさ〟はあるのだろうか?

 西武ナイン、関係者の多くは「分からない。未知数」と森のしたたかさについては測りかねており「投手のクセや傾向は把握しているだろうけど、野手の普段の行動や考え方をその観点から観察しているふうには見えなかった。森のリード関係なしに山本由伸は打てない」と細川、炭谷ほどの警戒はされていないようだが、果たして…。