来季から先発に転向する西武・平良海馬投手(23)のスタイル変更が注目されている。

 先日、2度にわたる契約更改の末、念願の先発挑戦の権利を得た160キロ右腕。先発への思いを「中継ぎをしていると、イニングを投げられないし、ゲームを左右することができない。先発の方が左右できますし、優勝をつかみにいくとしたら、先発で活躍した方がチームを変えられる」と訴えていた平良は「やるからには中継ぎの時よりチームに貢献できるよう頑張りたい」と3年越しの希望がかない、喜びを爆発させた。

 過去に一度、2020年2月27日ソフトバンクとの練習試合(アイビー)で先発経験があるが、この時は3回を6安打6四球5失点で一発回答ならず。当時の辻監督に「後ろ(中継ぎ)で」と失格のらく印を押された。

 これを最後に先発機会を得られなかったことを平良は「不平等」と訴えていたが、今後は本人がどう先発としてグレードアップした姿と結果を見せられるかが、現実にローテーション争いを勝ち抜くための判断材料となってくる。

 渡辺GMは20年の先発KO劇を振り返り「あの時はひと回り目よりも、ふた回り目にガクンと球速が落ちた。あの出力で投げてくるピッチャーなので、ガクンと落ちてやられちゃった感じ。先発調整もしていなかったので、1イニングを投げる時に比べて出力が落ちた」と調整不足によるスタミナ面の課題がテーマであることを指摘していた。

 その上で「本人的にはあの時の自分とは違うと思っていると思う。1回、2回失敗したからってすぐに中継ぎに戻すことはないと思います。(本人も)そんな簡単に決めた先発転向ではないと思う」と平良の決意の強さに先発としての大きな期待を寄せている。

 過去4年間は絶対的なセットアッパーとして203試合に登板し7勝94ホールド31セーブ、防御率1・66、230奪三振の圧倒的な投球を披露してきた。代名詞である高速クイックスローを1試合で100~120球投げる先発でも継続していくのかに始まり、これまで最速160キロ、平均球速も150キロ台後半で推移してきたストレートの球速をどの辺に設定し、球速の緩急もつけていくのか。また、これまではほぼ使う機会のなかった球種、カーブの精度はどのレベルで投球全体にも緩急をつけられるのか。

 なにより「ブルペンで投げるスタミナをつけていく」という平良が、先発として1試合で3度は当たることになる相手打線との駆け引き、投球術をどう身に着けていくのか?というスタイル変更の部分がまずは注目される。