第86回選抜高校野球の組み合わせ抽選会が14日に大阪市内で行われ、昨秋の明治神宮大会覇者で今大会優勝候補の一角に挙げられる沖縄尚学(沖縄)は3日目第1試合で報徳学園(兵庫)との対戦が決まった。比嘉監督は「上を考えず、一つ一つやるだけです」と静かに闘志を燃やした。

 そんな中、沖尚ナインは「僕らの力で沖縄の街をゴーストタウンにしたい!」とも意気込んでいる。

 沖縄といえば、熱狂的な高校野球ファンが多いことで有名。かつて沖縄水産が1990年、91年の夏の大会で2年連続の準優勝を成し遂げたころは、タクシー運転手がテレビに見入ってしまい、市街地や空港に“無人タクシー”の列ができたとか路線バスの運転手が乗客を乗せたまま車両を放置し、街頭のテレビに食い入ったとの逸話も残っているほどだ。

 今の選手たちはさすがにその時代は知らないまでも、2010年の興南の春夏連覇の時の記憶は鮮明に残っている。

「あの時は街に人がいなくなって、タクシーも全く走っていなかった。異様だったのを覚えています。ただ、あれ以降、沖縄勢がなかなか良い成績を残せておらず、あの時ほどの状態になっていない。そういう意味でも自分たちが勝ち進んで、もっと沖縄を盛り上げたいんです」(ある選手)

 その年は嘉手納も沖縄から出場しており、今大会も美里工とともに2校が出場。同じ状況をナインは“吉兆”ととらえており、勝ち進むことで街を“ゴースト化”させようというわけだ。