ソフトバンクのロマン砲・リチャード内野手(23)が25日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、160万円ダウンの年俸1000万円でサインした。
三塁のレギュラー獲りを目指した今季は23試合の出場にとどまり、打率1割5分9厘、3本塁打。二軍でウエスタン・リーグ新記録となる29本塁打を放つも〝一軍の壁〟にはね返され続けた。未完の大器は「誰よりも一軍に上げてもらったけど、波が大きいシーズンだった」と悔しさをにじませた。
来季の飛躍を期して、シーズン終了後すぐにプエルトリコ・ウインターリーグに参戦。入国後すぐに腹痛や高熱にうなされ、帰国するまで体調が整わなかったこともあり、成績は振るわなかった。野球に専念できず、体重は10キロも落ちた。
こけた頬をさすりながら「自分はストレスフリーの人間だと思ってたけど、初めてそれを感じました」。異国でたった一人、葛藤を抱えて過ごしたからこそ、気づかされることもあった。「僕が今、一番大事にしている言葉があるんです」。
ベッドに伏しながら見つけたのは、元サッカー日本代表・本田圭佑(36)が動画で熱弁していた言葉。反射的にペンを取り、メモ帳に書きとどめた。
「響いたのはこれです。『挫折するたびに周りは〝ほらね〟とか〝だから言ったやん〟とか〝やめとけと言ったやん〟て。それで屈するようなら、さっさとあきらめた方がいい。覚悟があるのか、自分に聞くべきだ』と。本当にその通りだなと思ったんです。僕も今年SNSとかでいろいろあったし、周りの声に悩むこともあったけど、それを真に受けすぎてもよくない。前向きになれました」
気は優しくて力持ち――を地で行っていたロマン砲にとっては、自己改革につながる気づきだった。
内面的成長の必要性を再確認した武者修行。オフの自主トレは「自分一人だけでやってみる」と、かねて師事する西武・山川の手を離れて追い込む。野球人生を切り開く何かが、リチャードの中に芽生え始めている。(金額は推定)












