「令和のON砲」は「平成のMK砲」のように機能するのか。巨人・岡本和真内野手(26)と中田翔内野手(33)に重大ミッションが課せられた。

 号令をかけたのは原辰徳監督(64)だ。22日に「松井を清原が守ったようにね。デンとした若き大将(岡本和)を翔が支える。それが僕の中では理想ですね」と切り込んだ。屈辱のBクラスに沈んだ今季、打線は中軸までもが揺らいだ。不動の4番打者だった岡本和は好不調の波が激しく、8月中旬から代役として中田を据えた。そして岡本和は定位置に戻れないままシーズンを終了した。

 打線のど真ん中を動かすのは、指揮官としては苦渋の決断ではあった。しかし「あの状況では中田だった」と振り返りつつ、来季についても「和真の4番が理想ですよ。ただし、こればかりは分からない」。今後の春季キャンプやオープン戦の内容なども見極めていく方針だ。

 2019年からリーグ2連覇を果たす原動力となった岡本和を〝適任〟とするが、今季と同様に常に好調とは限らない。となれば中田が背後から相手ににらみをきかせ、サポート役に回る。2人が好調ならば、どちらかと勝負せざるを得ず、これほどの脅威はないだろう。

 そこで原監督が姿をダブらせるのが1997年から2002年まで続いた「MK砲」だ。結成1年目は清原が32本塁打、95打点の成績を残し、翌98年は松井が本塁打と打点の2冠に輝いた。6年ぶりの日本一となった01年は松井が開幕から4番を務め、いずれも当時のキャリアハイとなる3割1分6厘、42本塁打、108打点を叩きだすなど打線の核であり続けた。

 古くは王貞治と長嶋茂雄の元祖ON砲もそうだった。岡本和がゴジラとなり、中田が番長と化せば鬼に金棒だろうが、果たして――。