Vの使者となるか。ソフトバンクの王貞治球団会長(82)が16日、日本ハムからFAで移籍してきた近藤健介外野手(29)の〝波及効果〟について期待を口にした。
高い出塁率を誇る近藤の加入は、打線全体にプラスに働く。その中でも特に主砲・柳田悠岐外野手(34)にとって大きいと見ている。2人は昨年の東京五輪の際も世界一を目指して戦った仲で、鷹の大砲も打撃技術の高さに敬意を表するところ。
現役時代、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督とのONコンビで切磋琢磨してきた王会長は「ちょうど柳田と良い関係ができているからね。とにかく2人が競ってくれればいい」と大きくうなずいた。
想定されるのは3番・近藤、4番・柳田の並びだ。直近の鷹打線は柳田にマークが一極集中する形となっていた。クリーンアップを担う選手としては、デスパイネ、グラシアルのキューバコンビもいたものの、年齢面によるピークアウト感も否めず、故障がちになり不在期間も多くなっていた。一発こそないものの、球界屈指の選球眼とバットコントロールを誇る安打製造機との相乗効果は大いに期待できる。
王会長は「われわれの世界はある程度、年数やってくると、いかに新たな気持ちでチャレンジできるかが大事。マンネリになりやすいから、お互いにいい刺激になるんじゃないか。打率も大事だけど、四球が取れるというのも大きい。走者がいればそれだけ得点になる確率が高いわけだから(後続の打者も)気合が入るしね」。
さらに打線の破壊力アップについて「そこに外国人選手も入ってくる。今年は得点力が落ちていたけど来年は期待できるね」と思い描いた。
今季の得点圏打率3割6分3厘を誇り、オリックス・山本由伸に対して打率5割(10打数5安打)をマークするなど、ここ一番での頼もしさも魅力の近藤。日本一の奪回に向けて、最大7年で45億円の大型契約で5球団の争奪戦を制した意味は大きそうだ。












