レッドソックスは15日(日本時間16日)にオリックスからポスティングシステムによる移籍で吉田正尚外野手(29)を獲得したと正式に発表した。背番号は「7」で、米メディアによると5年総額9000万ドル(約124億円)。本拠地フェンウェイ・パークで入団会見に臨んだ吉田正は「ワールドチャンピオンの一員になれるよう頑張りたい」と意気込みを語った。また、来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)については「出場を前向きに考えている」と明かした。
緊張した表情で会見場に現れた吉田正はハイエム・ブルーム編成本部長から渡された伝統のユニホームに袖を通すとようやく笑顔がこぼれた。レッドソックスの番記者、球団職員が多数集結した記者会見は、MLB公式サイトが生中継するほど注目度は高かった。
「マサタカ・ヨシダです。英語は話せません。緊張しています」とカンペなしで英語で自己紹介とあいさつ。言い直す場面もあったが、最後は「アイル・ドゥー・マイ・ベスト、サンキュー」と笑顔で締めくくると、その一生懸命な姿を温かく見守っていた壇上のブルーム編成本部長、サム・ケネディ球団社長、代理人のスコット・ボラス氏は笑顔。会見場は大きな拍手で包まれた。レッドソックスを選んだ理由を問われると「一番いい評価をしていただいたので」と答えた。契約可能選手と全30球団に通知されるやスピード合意。5年9000万ドルと報じられている契約については「正直びっくりした。オリックス、(代理人の)ボラス氏、チャンスをくれたレッドソックスに感謝。精一杯プレーしたい」と意気込みを語った。
そして「ワールドチャンピオンの一員になれるよう頑張りたい」と力を込めた。レッドソックスは松坂大輔と岡島秀樹が日本から移籍した2007年、上原浩治がレンジャーズから移籍した13年にワールドシリーズを制している。そうなれば来季も期待が膨らむ。
吉田正の日本でのプレーに熱い視線を注いでいたというブルーム氏は「彼の打席でのクオリティー、コンタクトの能力は素晴らしく、メジャーリーグレベルの試合でも間違いなくインパクトを与えることができる」と、好条件を提示するに至った要因について説明した。
吉田正は子供時代からレッドソックス戦のテレビ中継を見る機会があったそうで「やっぱりマニー・ラミレス選手、デビッド・オルティス選手、ビッグ・パピーはすごくインパクトがありましたし、打撃でファンの方を引き付けていた」と、すでに引退している2人のレジェンドに夢中だったことを明かした。
レッドソックスの印象を聞かれると「ファンが熱くて、特にヤンキース戦は盛り上がる。実際に自分がプレーして、どう感じるかが楽しみ」。その表情は前向きで純粋な夢を描く少年そのものだった。
WBCについての質問には「(球団側には意思を伝えていて)まだ進展(や返答)はないが、出場を前向きに考えている」と直球で答えた。
ただ、メジャー1年目のキャンプは重要だ。その点を問われると「そうですね、そのリスクも考えているが、自分自身、成長できると思うし、ジャパンに対する思いもあるが、1年目の大事なシーズンで、逆算すると(キャンプ地に)帰ってきて1週間か2週間近くしかない中で、初めてやるシーズンがタフになるって分かっているんですけどね」と悩んでいることも明かした。
栗山監督は好きな監督で一緒にやりたい気持ちはあるとしたが、「なかなか僕だけでの判断では難しい部分がある」。今後、球団と話し合って答えを出すことになる。
少年時代から憧れていた夢舞台に立つ吉田正。背番号7がフェンウェイ・パークで躍動する姿が待ちきれない。












