完全復活の青写真は、病床をともにした2人で中軸を担うこと――。ソフトバンク・栗原陵矢外野手(26)が13日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円ダウンの年俸7000万円でサインした。
今季は開幕5試合で打率3割5分3厘、2本塁打と好スタートを切りながら、3月30日のロッテ戦で左ひざ前十字靱帯断裂などの大ケガを負った。手術と約7か月に及ぶリハビリを経て、今秋の宮崎キャンプに部分参加。シーズンを棒に振り、チームのV逸を見届ける悔しいシーズンだった。「何もできていない。(減俸は)当たり前だなと思った」。すでにその目は来季に向けられている。
三塁挑戦を決断し、絶対的戦力となるつもりだ。「(退団して巨人入りした)松田さんが抜けたことはチームにとっても大きい。グラウンドの中で存在感を出して、常に元気のある、励ませる選手になりたい」。柳田主将を支える副キャプテンに就任した26歳は、自覚十分だ。
中堅に差しかかる主要メンバーたちの盛り上げなくして、鷹の未来はない。「上林さんと一緒に、チームを引っ張っていきたい」。5月、手術をした病院に右アキレス腱断裂の重傷を負った上林誠知外野手(27)が入院してきた。病室で「覚えていないくらい、たわいもない話をした」(上林)。だが、気配り上手で明るく振る舞う栗原の姿が印象的だったという上林は、強い思いを込めてこう言う。「僕らがやらないといけないチームだと思っています。いずれは栗原と2人でクリーンアップを打つつもりで、僕はいます」。ともに長期離脱を余儀なくされ、長くつらいリハビリを経る中で、深く語らずとも〝通じ合うもの〟があった。
日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)の加入も決まった。これ以上ない刺激を受け、鷹の未来を背負う生え抜きたちの胸中には、燃えるものがある。(金額は推定)












