ソフトバンクが12日、日本ハムからFA権を行使した近藤健介外野手(29)の獲得を発表した。背番号は3。
最終的にはオリックスとのマッチレースとなった中で〝青天井〟も辞さずの方針で上方修正を重ねて、最大7年で45億円にものぼる条件で最大級の誠意を示した。
その条件面の大きさからか「金満球団」がツイッターのトレンドワードに上がったほど。もっとも、球団のFA市場に対する考え方は一貫している。かねて球団首脳は「あくまで需要と供給があり、市場価格は必ず合意形成される。その価格まで請求する機会が選手にあってしかるべきだと思う。それがFAのタイミングだと思う」と口にしている。
来季のV奪回と常勝軍団の再建が至上命題のソフトバンクにとって、高い打撃技術を誇る近藤を絶対に欠かすことができないキーマンと位置付けていた。パ・リーグ5球団の争奪戦。〝市場価格〟での獲得だった。
金満球団との批判はこれまでも出てきた。ただ、2017年オフには孫正義オーナーが意に介さずとばかりに「ややもすれば『金満ソフトバンク』と言われますが(球団自体の)独立採算で出た収益から還元することは悪くないことだと思っている。金満うんぬんと言う人がいるが、それは言わせておけばいいじゃないか」と発言している。
また、当時、後藤球団社長も「うちの年俸が日本で一番高いのは事実ですが、メジャー30球団でいったら一番下の球団より下になる。これも現実です」。
こう話した上で「親会社が何のために球団を持っているか。我々は日本で最強で、かつ世界一を目指すチームとして、ソフトバンクホークスから発生するブランディングをグループとして球団を保有する理由にしている。それに対しては惜しまない。経済効果一つとっても、優勝した場合は福岡県の経済に年間で900億円くらいの波及効果があると言われている。年俸60億、70億が決して高いコストではないと思う」と言い切った。
2年連続で日本一を逃したオフに敢行された大補強。根底にある球団理念としては信念通りのことだった。孫オーナーの過去発言に見られるように波紋も承知の上か。












