【楊枝秀基のワッショイ!スポーツ見聞録】来春の阪神沖縄キャンプに、V戦士が臨時コーチとして招集されることが内定した。球団記録の381盗塁を誇る赤星憲広氏(47)と、通算2099安打、ゴールデン・グラブ賞5度の鳥谷敬氏(41)が若虎にV指南を行う流れとなっている。
赤星氏は評論家として活躍し続けており、野球眼は衰え知らず。鳥谷氏に至っては21年まで現役とあって、実演指導も可能な「生きた教科書」だと言っていい。
さて、二人はどんな恩恵をチームにもたらすのだろうか。戦術面でいえば、赤星氏の存在が他球団にとって特に脅威になると予想する。
現役時、同氏は投手のクセを瞬時に見抜く慧眼の持ち主だった。当時から相手にバレないよう、同僚に助言を送るなど陰でチームに貢献していた背景もある。
もちろん、作戦面の機密でありクセなどが公表されることはないだろう。ただ、水面化での準備は可能になる。オープン戦まではクセに気づいていないように見せかけ、開幕後の勝負どころでそれを逆利用。敵を一定の期間、迷わせるなんてことも可能になる。
赤星氏の代名詞である盗塁技術の進歩も望めるだろう。矢野監督時代には4シーズン連続でチーム盗塁数はリーグ1位。近本、中野、島田ら脚力のある選手が多いだけに、高レベルでの進化も期待できそうだ。05年に60盗塁のレッドスターと同等のインパクトを残すことも不可能ではないかもしれない。
また、鳥谷氏に期待されるところは当然、失策数の減少だろう。阪神は同氏がレギュラーではなくなった18年から22年まで5年連続でチーム失策数リーグワースト。ここ20年ほどで最も甲子園での守備を語ることができる存在だけに、助言を聞き逃すわけにはいかない。
05年優勝時、二遊間を一緒に守った藤本敦士内野守備走塁コーチと、指導者としてコンビ復活するのも見ものだ。あくまで主役は現役選手とはいえ、ファン歴の長い虎党からすればたまらない場面ともなりそうだ。
岡田監督と平田ヘッドも85年日本一の二遊間コンビ。V経験のある黄金の二遊間が集まれば、勝利の女神に思い出してもらえるかもしれない。05年以来18年ぶりとなる「アレ」へ向け、下準備は着々と進んでいるようだ。












