「タカタイチデスぺマニア」(12日、国立代々木競技場第二体育館)で、フリーダムスの葛西純(48)が新日本プロレスのエル・デスペラードとのノーDQ戦に敗れるも、そのカリスマ性をいかんなく発揮した。
自身への憧れを公言する新日ジュニアのトップ戦士に対し、葛西はいきなりマスクを剥ぐとノコギリで流血に追い込む。カミソリボード越しパールハーバー弾、垂直落下式リバースタイガードライバーと怒とうの猛攻を仕掛けた。デスペラードの反撃にも執念で立ち向かったが、最後はロコモノ(ナックルパート)を顔面に叩き込まれると、リバースタイガードライバーからのピンチェ・ロコで沈められた。
敗れはしたものの、壮絶死闘で熱狂的な空間を生み出したデスマッチのカリスマには万雷の「葛西」コールが送られた。試合後のリング上でデスペラードと健闘を称えあった葛西は「お前見たいなよ、すげーツええヤツとこの会場でメイン張れて、俺っちはうれしいよ。しかしな! お前に最高にいい男のお前に、ひとつだけ言いたいことがある」と語り始める。
「お前試合前にこう言ってたな。『燃え尽きて、死んでもいい覚悟でリングに上がる』ってよ。バカ野郎、世の中には死にたくて死ぬヤツなんていねえんだよ。生きていたいのに死んじまうヤツがゴマンといるんだよ。お前みたいに最高の仲間に囲まれて、新日ジュニアのトップ取って、最高の人生送ってるヤツが死んでもいい覚悟でリングに上がるなんて言うなよ。俺たちは死んでもおかしくねえ、大ケガしてもおかしくねえリングに上がって、生きて生きて生きてリングを降りなきゃいけないだろうが。死んでもいい覚悟なんていらねえんだよ! そうすればお前はもっと強くなる」
これを涙ながらに聞いていたデスペラードからは再戦を熱望された。葛西は「お互い明日からも生き続けて、お互いもっと強くなって、またリングで会おうや」と約束。愛娘を抱きながら退場した。
バックステージでは愛娘に敗北をわびながら号泣。「負けて悔しくてないてるんだよ。この涙があれば、もっと強くなれるってことだよ。まだまだ強くなって生き抜いて、生きて生きて生き抜いて、またデスペラードとやるよ。今日が終わりじゃねえ。今日が始まりだ」と誓っていた。












