「タカタイチデスぺマニア」(12日、国立代々木競技場第二体育館)で〝狂猿〟葛西純(47)とのノーDQデスマッチに臨む新日本プロレスのエル・デスペラードが、運命の大一番へ秘める特別な思いを明かした。
デスペラードと葛西は19年5月の「タカタイチマニア2」(後楽園)でシングル戦で激突。大荒れの試合はノーコンテストとなり、同戦でアゴを骨折したデスペラードはその後のシリーズの欠場を強いられた。
しかしこの試合こそが自身の転機だったと位置付ける。「当時はベルトも巻いたこともなければそれこそただのポンコツで、ようやくこれから芽が出始めたかな~くらいの時に、ああいうふうにケガをして。それがきっかけで、今こうしてそこそこやれてるんで。あそこで葛西選手に勝っても負けてもちゃんとした結果が出ていたら、まだくすぶっていたし、ここまで劇的な立ち位置の変化はなかったと思う」。21年2月にはIWGPジュニアヘビー級王座を奪取し、今や押しも押されもせぬジュニアのトップ選手となった。
デスペラードにとって葛西はあこがれのレスラーだ。「俺からしたらウルトラマンかなんかと一緒、本当に。AKB48が『会いに行けるアイドル』とかあったじゃない。戦ってくれるアイドルだよ」。初対決、そして今年5月のタッグ戦で葛西と激闘を繰り広げたことによって、7月には米国マットでジョン・モクスリーとのノーDQ戦が実現するまでハードコアのイメージも定着した。「葛西選手がやってくれたおかげでモクスリーとも試合できた。今の自分がいろんな経験できてるのも、これだけピックアップしてもらってるのも、その歩みのキッカケは葛西純とのシングルマッチでアゴが折れたことだったんで。そこに恨みつらみ、どろどろした部分はなく、今は単純にあの人を超えたいしかないね」と、決着戦へ向け腕をぶした。
新日本はシリーズの真っただ中だが、葛西戦後の13日大阪大会以降はデスペラードの名前がカードから外されている。「『生きて帰るまでがデスマッチ』だから葛西選手の標榜を裏切らないように必ず生きて帰りますけど、この試合で燃え尽きて死んでもいいくらいの覚悟ではやるよ。新日本も気を使ってくれたのか、その前後の試合がサパッとなくて。気遣いなのか干されたのか知らないけど、抜いた試合すんなよという新日本からの期待だと勝手に思っているので。もともと全力のつもりだったけど『やったあ、もう1段階無茶できるんだな』って開き直ったよ」
再戦の日を待ち焦がれてきた。ついに訪れる大一番で、デスペラードは持てる全てを狂猿にぶつけるつもりだ。












