巨人は6日のDeNA戦(東京ドーム)に延長11回、1―2で競り負けた。逆転CSへ負けられない戦いが続く中、今季の低迷の要因を巡っては戦力の〝空洞化〟も叫ばれている。主力勢が故障や不調に苦しめられてきたが、その穴を埋める中堅選手たちも軒並み不振。チャンスをモノにできず、レギュラー取りも逃したナインには厳しい声が飛び交っている。

 最後は不動の守護神が力尽きた。プロ入り初の回またぎとなったドラフト1位・大勢が、2イニング目に佐野の決勝18号ソロを被弾。9回まで135球を投げて1失点だったエース菅野の力投も消し飛んだが、この日は打線の決定力不足がすべてだった。

 中でも延長10回に一死満塁のサヨナラのチャンスをつくりながら、途中出場した北村は空振り三振。続く大城もフルカウントからの直球を打ち上げ、スコアボードに「0」を並べた。試合後、原辰徳監督(64)は10回の攻撃に対して「(北村は)あそこでストライクを打てるようなバッターにならないとね。ヒットを打つ、打たないではなくてね。そこは教訓にする必要はあるでしょうね」と注文をつけた。

 まさに今季を象徴するような凡退劇だ。開幕前を含めて坂本が3度の故障離脱に見舞われ、菅野も本調子とはほど遠い状況が続いてきた。その中で若手に多くのチャンスを与え「勝利と育成」を両立させるには、主力と若手の間を埋める中堅クラスの奮起が不可欠だった。

「チームの過渡期に投打の主力に〝ガタ〟が来たのは首脳陣も計算外だったと思う」とした球界関係者は「主力が本調子でない時こそ、控えやある程度のキャリアがある中堅選手にとってはチャンスなのに、まるで穴を埋められなかった。野手なら広岡や松原、投手なら高橋などが多少なりとも機能すれば、ここまで苦しまなかったのでは? 不調のレギュラーと経験の浅い若手だけで勝つのは難しい」と分析する。

 大卒5年目の北村に限らず、昨季レギュラーだった6年目の松原は打撃不振で一軍と二軍を行ったり来たり。今季は50試合の出場にとどまり、打率1割1分3厘に低迷している。7年目の広岡は坂本の離脱時に遊撃守備でミスを連発。打率も1割8分で主力を脅かすような成績は残せなかった。

 さらに、昨季は11勝をマークしてチームの勝ち頭となった高橋は開幕ローテ入りも逃し、先発か救援かの役割も二転三転…。成績もリリーフで挙げた1勝(5敗)、防御率5・40と精彩を欠いたままだ。

 レギュラーの座をつかめずにいる中堅選手たちは、いかに自分の殻を破っていくのか。来季に大きな課題を残しそうだ。