阪神・大山悠輔内野手(27)が19日の広島戦(マツダ)に「5番・一塁」で先発出場し4打数1安打。13日に近親者の新型コロナウイルス感染を受け、濃厚接触者として離脱していたが、6試合ぶりとなる一軍復帰初戦でさっそく快音を残し、虎首脳陣を安堵させた。

 チームはこの日の試合に3―0で快勝し、3位へ浮上。投打ともに逆襲への陣容が整いつつある今、本塁打と打点でチーム2冠に立つ大山の早期復帰は、矢野阪神にとってこの上ないグッドニュースだ。「近親者の感染ということもあり、大山の陽性判定もある程度覚悟していたけど…。何事もなく、数試合程度の離脱で戻ってきてくれて本当に良かった」と胸をなでおろす球団関係者は多い。

 打撃コーチとして、いい時も悪い時も大山に寄り添い、早出打撃練習などにも付き合ってきた新井良太コーチは、大山の5日間の隔離期間中にも「何も心配はない。彼は責任感が強すぎるタイプだし、こういう時間も有効に使ってくれているに決まっている。メカニックの確認、配球のチェック等、こちらがどうこう指示しなくてもやるべきことをやるタイプだから。(痛めている)左足のケアもこの期間を使ってできるだろうし、しっかりとパワーアップして戻ってきてくれるはず」と語っていた。虎首脳陣がファームなどでの調整期間をほとんど設けず〝ぶっつけ本番〟に近い形で大山を早期復帰させた背景には、主砲への厚い信頼があってこそだ。

 首位・ヤクルトとは12ゲーム差と、いまだその背中は遠い。だが、大山は8、9月とシーズン終盤に打棒を上げてくるタイプだけに、周囲の期待は大きい。定位置の三塁も4番の座もキャプテンマークも他のナインたちに譲ってしまった。だがそれでも、阪神タイガースの中心は間違いなく大山悠輔だ。