米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が今季から配信を開始したポッドキャスト番組「Sources Tell Jeff Passan(ソース・テル・ジェフ・パッサン=ジェフ・パッサンが関係者に聞く)」を21日(日本時間22日)に更新。7日(同8日)からトロントで行われたブルージェイズ―ドジャース3連戦時に収録された、ジョン・シュナイダー監督とデーブ・ロバーツ監督による約90分の対談を公開した。

 昨年のワールドシリーズ(WS)以来、初めて向き合った両指揮官は、史上まれに見る7試合の死闘を和やかな空気の中で回顧した。互いの采配に敬意を払いながら、各場面の判断を振り返ったが、その中でドジャース大谷翔平投手(31)への対策について問われたシュナイダー監督が、驚くべき事実を明かした。

「正直、聞いてみたかったんだ」と切り出したロバーツ監督は延長18回にも及んだ第3戦で大谷がポストシーズン初の9度出塁したことを強調するとこう尋ねた。

「走者を出したくはなかっただろうけど、大谷が『翌日に投げるし、少し消耗させよう』という考えはあったのか?」

 翌第4戦での先発登板が決まっていた大谷は、この日、9打席に立ち、2本塁打を含む4安打、4度の申告敬遠を含む5四球を記録。6時間39分の死闘の影響で右足がけいれんする脱水症状を訴え、点滴を受けて翌日のマウンドに立った。

 シュナイダー監督は「彼がやっていることは本当に理解できない。投げる準備も、打つ準備も見てきたし、出塁すれば走るし、一塁から三塁へ進む能力も盗塁も驚異的だ。だから『今はスイングさせたくないし、明日に向けて少しでも疲れさせられれば』という考えはあった」と二刀流対策の一環だったことを明かし、「これを公に話すのは初めてだ」と付け加えた。

 大谷は第4戦と第7戦に先発し、8回1/3で7失点、防御率7・56、打者では4試合で15打数3安打、打率2割 本塁打と打点は0だった。シュナイダー監督の狙いは当たったが、WS制覇まであと二死に迫りながらもドジャースに敗れた。

 今季のブルージェイズは20日(同21日)時点でア・リーグ東地区4位タイの9勝13敗で出遅れている。目標はドジャースとWSで再戦し、世界一に輝くこと。その最大の壁は大谷だろう。〝2年目〟はどんな秘策を用意しているか楽しみだ。