ソフトバンクは9日から本拠地みずほペイペイドームで、セ・リーグ首位・阪神との3連戦を迎える。

 森下、佐藤ら主軸を中心とした虎打線をいかに封じるかがひとつのポイントになるが、その初戦を託されるのが大津亮介投手(27)だ。8日の投手指名練習に参加した右腕は「注意したい打者がたくさんいる。走者を出しながらも、粘り強く投げたい」と相手打線の印象を口にした。

 阪神とは昨年の日本シリーズで対戦し、5回無失点の好投で勝ち投手に。それでも「(集中しすぎていて)日本シリーズの記憶は全くない」と当時を振り返り「初対戦ぐらいの気持ちで、しっかりデータを見ていきたい」とまっさらな気持ちでマウンドへ向かう。

今季は海野隆司(左)とのコンビで息の合った投球を見せているソフトバンク・大津亮介
今季は海野隆司(左)とのコンビで息の合った投球を見せているソフトバンク・大津亮介

 防御率はリーグ2位の1・14。圧倒的な数字を残すウラには、女房役の存在が欠かせない。右腕が開幕からバッテリーを組み続けているのが海野隆司捕手(28)だ。交換トレードで山本祐がホークスに加入して以降、背番号62の出番は激減。それでも大津の登板時には一貫して、セットでの起用が続いてきた。前回登板の中日戦(2日、バンテリン)では1安打完封勝利。まさに〝阿吽の呼吸〟が導いた快投だった。

 大津は海野について「欲しい(投げたい)球を要求してくれるので、波長がすごく合って、気持ちが上がる。(サインを見て)『きた!』みたいな感じで投げられているのがすごくいい」と相性の良さを表現。1学年上の先輩でも「普段からしょっちゅう話し合っている。先輩だけど、同級生感覚でしゃべらせてもらっている」とフラットな立場で信頼を寄せる存在だ。

 鷹の捕手事情を見れば、主戦捕手であった山本祐が6日に「左手有鈎(こう)骨の疲労骨折」で登録抹消。チームにとっては痛手だが、ベンチを温める機会が増えていた海野にとってはこれ以上ないチャンスだ。大事なセ・リーグ首位とのカード初戦。息の合った投球で勝利をたぐり寄せ、さらなる信頼を勝ち取りにいく。