ソフトバンクは7日のDeNA戦(横浜)で延長12回の激戦の末に4―2で勝利し、5カード連続の勝ち越しを決めた。

 投手陣が計7人の継投で4回以降を無失点で抑えると、延長12回に庄子が決勝スクイズを成功させるなど、2点を勝ち越し。雨中の横浜で4時間41分に及ぶ死闘を見事にものにし、小久保監督は得点を許さなかった救援陣を「だいぶ今年の戦い方が見えてきた。安心して送り出せている」とたたえた。

 そんな中、この試合で鷹打線の前に立ちはだかったのが、5月途中までホークスに在籍していた尾形崇斗投手(27)だった。トレード移籍した元同僚を攻略したいところだったが、力強い直球に苦戦。4回に押し出し四球で1点を返したものの、尾形が降板する5回までに挙げたのはこの1点だけで、7三振を喫した。

 小久保監督は「僕らもオフから先発をやらせて。チーム状況で中継ぎだったけど、ゆくゆくは先発にと思っていた。今日はそういう姿も見られた。(対戦した打者は)みんな『ホップ成分が強い』と言っていた」と、二軍監督時代から知る教え子の姿を評した。

 電撃トレードから約1か月。危うく〝恩返し〟されるところだったが、鷹は対戦前からすでに「価値ある1勝」を受け取っていた。それが尾形が移籍後初勝利を挙げた5月31日の西武戦(ベルーナ)だ。右腕は5回2安打無失点の好投で、パ・リーグ首位のチームに土をつけていた。

 西武は7日時点で貯金13で、交流戦も8勝2敗1分けと好調を維持。リーグ戦では2ゲーム差を追うホークスにとって、獅子の勝敗は気にかける要素だ。それだけに右腕が見せた快投は、鷹にとっても間接的にプラスに働いたわけだ。チーム内からも「西武に勝ってくれた時点で、ウチとしてはありがたい」との声も上がっていた。

 6試合を残して早くも交流戦勝ち越しを決めたホークス。右腕からの〝アシスト〟も生かして2年連続となる交流戦V、そしてリーグ3連覇へひた走りたい。