陸上の世界選手権(米オレゴン州ユージン)で男子100メートル7位入賞を果たしたサニブラウン・ハキーム(23=タンブルウィードTC)が、大会を中継するTBSのメインキャスター織田裕二(54)から愛情たっぷりのツッコミだ。
世界トップレベルのスプリンターに堂々と立ち向かったサニブラウンに対し、織田は「本当におめでとう」と切り出すと「正直言うと、ケガから明けて今回は厳しいかなと思ってた。でも、予選で9秒台をたたき出してくれて。そしてまさかまさかの決勝進出。これ以上のコメントはないです。本当にありがとう」と感謝と感動を伝えた。
ねぎらいの言葉を受けたサニブラウンは「自分自身、ものすごく悔しいですけど、やれるだけのことやってここまで来たので。しっかり出しきったから、最終的にものすごく満足できる世界陸上になったのかなと思います」と充実の表情。
すると、織田は「それは私のセリフです。あなたはまだ満足しないでください(笑い)」とツッコミを入れた。
続けて「最初に会ったときの約束覚えてる? 16歳のとき初めてスタジオに遊びに来てくれて。そのときテレビカメラのないところで世界一になります。俺にそういったんだよ」と問いかけた。
「いやあ、覚えてないですね(笑い)」と冗談交じりに返したサニブラウン。それでも「まだその過程なのかな」とも付け加えた。
さらに「ここが個人としてはひと区切りですけど、ものすごくつらい2020年、21年を乗り越えていろんな人にサポートしてもらって。母親も父親も家族全員、マネジメント会社の人、日本選手団のみなさん、日本にいるみなさんに感謝しきれない感じですかね。決勝に進出して満足できる走りではなかったですけど、全力を出し切って終えられたので、そこでみなさんの応援には応えられたかなと思います」と、大会に至るまでの苦悩からレースを終えた率直な感想を口にした。
最後に織田は「リレーがあるからね。エースだからね。2走だからね。よろしくお願いしますね! メダルとかどうでもいい、エースとして引っ張ってね!」と〝追加注文〟。サニブラウンは「了解です」と応じた。
1997年から13大会連続でメインキャスターを務めてきた織田は今大会がラスト。この日の100メートル準決勝後に〝男泣き〟する場面があったように、最終日まで選手への熱いエールが続きそうだ。












