24年ぶりに「満塁男」が夢舞台に帰ってきた。巨人の駒田徳広三軍監督(59)がオールスター第1戦(26日、ペイペイ)で、新型コロナウイルスの陽性判定を受けて辞退した原辰徳監督(64)に代わり、全セのベンチに座った。惜しくもサヨナラ負けを喫したが、その大きな体で存在感を示した。
今回の球宴出場は、まさに運命のいたずらだった。新型コロナ集団感染により原監督が陽性となったことに加え、二岡二軍監督は球宴第1戦当日の26日にイースタン・DeNA戦(横須賀)を控えていた。同戦は29日のDeNA戦(横浜)から試合を再開する一軍にとっても、戦力を見極める大事な一戦。そこで駒田三軍監督にお鉢が回ってきた。
現役時代は球宴に6度出場し、1992年にはMVPに輝いている。今回は横浜(現DeNA)時代以来の出場で、巨人の球団関係者は「まさか駒田さんが巨人のユニホームで、全セのベンチに座ることになるとは」と感慨深げだった。
そこには巨人退団時の経緯がある。「(2021年1月の)桑田コーチの巨人復帰も驚いたけれど、それ以上に駒田さんの三軍監督就任は衝撃だった。駒田さんは93年オフにFAで巨人から横浜に移籍したけど、当時は長嶋監督。さらに巨人からFAで国内他球団に移籍した初の選手となったことで、巨人には戻れないと思われていた」(前出の球団関係者)
現役引退後は楽天(05年)と横浜(09年)で一軍打撃コーチを歴任。その後は常盤大や独立リーグ・高知で指導に当たるなど、さまざまな経験を積んだ。昨年11月、原監督に請われる形で三軍監督に就任すると、29年ぶりの古巣復帰に「非常に新鮮でしたね」と思いを口にしていた。
駒田三軍監督の復帰により、巨人OBの現場復帰への門戸がさらに開いたことは間違いない。プロ初打席を含め、歴代5位の13本の満塁弾を放った「満塁男」には、やはり祭りが似合っていた。












