阪神・伊藤将司投手が18日のDeNA戦(甲子園)に先発登板し、3安打1失点で完投。4―1の勝利に大きく貢献し、今季3勝目を手にした。

 身上とする制球が冴えわたり、許した四球数はわずかに「1」。初回一死無走者から大田に初球を捉えられ先制のソロアーチを浴びたが、2回以降はベイ打線を2安打に封じ、二塁すら踏ませぬ快投を披露した。

 先頭打者・佐野、続く大田が積極的に初球を振りにきたことから「仕掛けが早いなと感じたので」(伊藤将)初回からすぐに配球を修正。「初球の入りに注意して」丁寧な投球を意識したことが、94球の省エネ完投につながった。まさに「急がば回れ」とはこのことだ。

 プロ2年目ながら、実戦での高い対応能力を見せた伊藤将を矢野監督も称賛。「初回に(大田に本塁打を)打たれて、逆にそれで気が引き締まった。将司らしく丁寧に低めを突く投球。最後までいってくれたので、明日は中継ぎを注ぎ込める形をつくってくれた。ナイスピッチングだった」と孝行息子のクールなピッチングに目を細めた。

 チームはこれで5連勝。開幕から長く最下位に沈んでいた猛虎はこの日、ついに3位まで浮上した。リーグトップのチーム防御率2・64をマークする投手王国・阪神。その先発ローテの一角を担うにふさわしい能力を、26歳左腕はしっかりと証明してみせた。