ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(31)が11日のオリックス戦(ペイペイドーム)で大暴れした。逆転の決勝3ランを含む2発5打点。試合後のマイクパフォーマンスでもストレートな思いのたけを語り、周囲をアッと驚かせた。

 5―6の6回二死一、二塁。直前に相手ベンチが送り込んだ左腕・斎藤の外角スライダーを体勢を崩されながらも芯で捉えた。ヘルメットが脱げ落ち、最後は右手一本で振り抜いた打球は右中間席へ。2回に山本から放った2ランに続く殊勲の14号3ランでチームを勝利に導いた。

 試合後のヒーローインタビューでは、2本目のアーチに込めた思いを明かした。「川瀬にまた明日から気持ちよく野球をやってもらいたい。そういう意味で打ててよかった」。5回表、一挙6失点の一因となる2失策を犯した高卒5年目の川瀬晃内野手(22)を救う逆転弾でもあった。

 柳田はこうも打ち明けた。「晃(ひかる)には『お前は悪くない。千賀が悪いんだ』と言いました」。川瀬を思いやる一方で、公私ともに仲のいい同期入団の千賀にきっちりと喝を入れた。

「エースと言われる立場なのに。そこはやっぱ…みんなかは分かんないですけど、チームのみんなが思っているんじゃないですか」。チームが苦しい時こそエースには抑えてほしかった。実力を認めるからこそ、チームの思いを代弁する形で放たれた千賀への強烈な叱咤激励でもあった。

 川瀬にとっては仏様のような優しさあふれるフォローを見せたかと思えば、エースにはタイミングを逃さず〝カミナリ〟を落とす。柳田はグラウンド内外で存在感を発揮した。