阪神は5日の楽天戦(甲子園)に8―1で大勝し、連敗は「3」でストップ。藤川球児監督(45)も「投げるべき人が投げて、ピンチもあって、4番が打ってタイガースらしいゲーム」と思わず目を細めた。

 先発・高橋が7回6安打1失点の快投を見せると、試合前時点で交流戦打率1割9分8厘と貧打にあえいだ打線もこの日は大爆発。相手先発・岸に対して5回に佐藤の2点適時打で先制し、6、7回も得点を重ねて相手を突き放した。 

 昨季は西武→楽天との6連戦を全敗で終え、7連敗を喫した苦い記憶もあっただけに、ただの1勝ではない。交流戦で重くのしかかっていたイヤなムードを振り払う価値ある白星となった。

 それでも指揮官は「ファンの方もそういった(〇連勝、〇連敗といった)ニュースは大好きだし、やっぱり喜怒哀楽のひとつではありますからね。自分たちは常に新しいゲームを行っていくと」と平常心を貫く。

 さらにこの1勝に浮かれることなく「毎試合いろんなことが起こるのがペナントレース。こちらはジッと先を見据えながら全力で戦う。常に最高の準備をして、結果は分かりませんから、明日も全力で立ち向かうと」と静かに闘志を燃やした。

 一方で気がかりなのは、森下翔太外野手(25)の状態だ。5回に死球を受け、試合途中に交代。検査の結果は「右手首の打撲」で、6日以降は様子を見ながらの試合出場になることが球団から発表された。

 打線が完全復調とは言えないチームにとって、主軸を担う背番号1の離脱は何としても避けたいところ。佐藤とともに得点力を支える存在だけに、状態を見極めながら慎重に起用していくことになりそうだ。

 セ上位3球団が1・5ゲーム差にひしめく大混戦だけに、これ以上の足踏みは許されない。自慢の猛虎打線にはまだほど遠いが、この大勝を巻き返しのキッカケにできるか――交流戦で苦しんできた猛虎軍がここから再び牙をむく。