広島は21日の巨人戦(東京ドーム)に5―11で大敗。3連敗で借金は今季ワーストの「15」に膨らみ、5位に沈んだ。
先発した岡本は初回から巨人打線につかまり、4回12安打9失点(自責7)の大乱調。5回終了時点で0―11と一方的な展開となり、打線は6回以降に5点を返すのが精いっぱいだった。
プロ2年目で今季から先発に転向した岡本は、ここまでチーム最多の6勝を挙げてきた成長株。それだけに試合後の新井貴浩監督(49)は「ボールの力とキレが落ちてきているかな。だが、彼にとっては先発転向1年目。初めての経験なので、ここを乗り越えてほしい」と奮起を促した。
残りは58試合。3位ヤクルトとは5ゲーム差、4位DeNAとは3ゲーム差で、CS進出の可能性はまだ残されている。一方、首位とは12・5ゲーム差に広がり、前日20日に自力優勝の可能性が消滅。新井監督が就任以来掲げてきたリーグ優勝は、極めて厳しい状況となった。現有戦力の底上げだけで、この停滞を打破できるのか。今こそ別の一手を探る時期に来ている。
候補に挙がるのが、補強ポイントを他球団の戦力で埋めるトレードだ。現役ドラフトや無償トレードを除けば、広島は2019年7月に下水流と楽天の三好(現二軍内野守備・走塁コーチ)を交換して以来、選手同士の交換トレードを実施していない。パ球団のプロスカウト担当者も「広島さんは最近、トレードは長らくないよね」と指摘する。
佐々岡前監督、新井監督と2代にわたり、球団は現有戦力の育成と底上げを重視してきた。だが、結果が伴っているとは言いがたい。世代交代を加速させ、停滞した空気を入れ替えるためにも、7年間封印してきた交換トレードを決断することが、低迷脱出への一手になるのかもしれない。












