リーグ3連覇を目指すパ首位のソフトバンクは13日のロッテ戦(みずほペイペイ)に7―4で快勝し、優勝へのマジックナンバーを「5」に減らした。6連勝で貯金は今季最多を更新する「36」。攻撃陣が3試合連続となる2桁安打をマークし、逆転勝ちを収めた。正木智也外野手(26)が2本塁打を含む3安打、4打点の大暴れ。本拠地6連戦を全勝し、鷹が一気にラストスパートに入った。

 この日も強さを強調するような逆転勝ちとなった。試合は先発・上茶谷が3回に押し出しを含む3四球で先制を許す不穏な展開だったが、打線がすぐさまイヤな流れを一掃した。

 直後の3回、正木が一死二塁から左中間へ適時二塁打。「(犠打で得点圏に走者を)送って回してもらったチャンスを、絶対に生かそうと思った」と価値ある一打だった。その後、二死満塁となって山本祐の右越え2点適時二塁打で勝ち越し。鮮やかな攻撃で一気に主導権を奪い返した。

 ここからは正木の独壇場だった。まず満員の本拠地が沸いたのは4回だ。一死二塁から左翼席へ26号2ラン。「少し(バットの)先だったけど、しっかり振り切ることができた」と手応え十分の当たりだった。

 さらに、5―4で迎えた6回にも価値ある一発を叩き込んだ。二死から左中間テラス席にライナーで運ぶ27号ソロ。「とにかく強いスイングを意識した。角度的にもホームランになるとは思わなかったが、強いスイングができた結果だと思う。流れ的にも大きいホームランになってよかった」と、最大4点差からリードが1点に詰まった状況で生まれた一発を自賛した。

 同点打、中押しの2発と長打3本がいずれも効果的だった。これには小久保監督も大満足。試合後「寝るのも惜しいと思う。マイナスはなくて、プラスしかない。今が野球人生で一番楽しいと思う。これが当たり前になった時に楽しくなくなる。今のうちに楽しんでほしい」と小久保節でたたえた。

 打線はこの日も2桁10安打を放って7得点。直近7試合で6度目の2桁安打と、強打がすさまじい。この6連勝期間中、序盤3回までにリードを許した展開は4度。だが、そのすべてを序盤にひっくり返した。安心感のある戦いを本拠地で見せつけ、さらに優勝へ向けて加速。勝負の9月、鷹の強さが際立っている。