パ首位を走る鷹に、勢いづく若き猛牛たちが牙をむいた。ソフトバンクは21日のオリックス戦(みずほペイペイ)に1―2で競り負け、連勝は4でストップ。試合がなかった2位・西武に3・5ゲーム差に縮められた。先発・上沢は6回2失点で今季4敗目(5勝)。小久保裕紀監督(54)は「こんな日もあります」と淡々と受け止めた。

 悔やまれるのは1―1の5回だ。無死二塁のピンチを好守による併殺で二死走者なしとし、流れを引き寄せたかに見えた。だが、9番・杉沢に内角低めのフォークをすくい上げられ、勝ち越しの2号ソロを浴びた。上沢は「(フォーク自体は)落ちたし、投げたところも結構よかったと思う。(相手のツボに入って)シンプルにうまく打たれた」と振り返り「違うボールで勝負してれば、結果は違ったかな」と配球の選択を悔やんだ。

 これで今季の対オリックスは5勝8敗。昨季は9つの貯金をつくった相手に、今季は3つの負け越しとなった。苦戦の背景には失点の多さがある。対オリックスの防御率3・86は、パ球団別ではワースト。中でも宗には打率4割1分3厘と打ち込まれている。

 厄介なのは宗だけではない。今季台頭した〝ブレーク候補〟にも勢いを許している。この日は1番に渡部、2番に山中が並んだ。その山中には6回先頭で粘られ、10球目を逆方向へはじき返された。得点にはつながらなかったものの、投手に消耗を強いる打席だった。山中の対ソフトバンク打率は4割1分9厘。決勝弾の杉沢も少ない打席数ながら、3割3分3厘を残している。

 西川、太田ら主力だけでなく、波に乗る新戦力をどう封じるか。オリックスとの今季13試合を終え、対戦は折り返し地点に入った。首位固めへ、猛牛の〝ネクスト・ブレーク〟攻略が一つの鍵を握りそうだ。