巨人が5日のロッテ戦(東京ドーム)に8―2で勝利し、4連勝。佐々木俊輔外野手(26)が5試合連続安打となる3打数1安打1打点、1四球の活躍で勝利に貢献した。

 打線に火をつける一打となった。1―0で迎えた6回無死一、三塁の好機で打席を迎えた佐々木は、相手先発・広池の投じた2球目、129キロのチェンジアップをうまくはじき返し中前に。喉から手が出るほど欲しかった2点目を奪うと、後続も奮起してこの回一挙5得点。援護を背に9回2失点と好投した先発・井上には自身初の完投勝利となる5勝目がついた。

 佐々木は「最近、僅差の試合で投手に苦労させているので、野手が援護したいなと思って。なんとか1点取りたいなと思って打席に入りました」と熱い胸の内を明かした。

 要所での活躍が際立つ若武者だが、大先輩が偉業を達成した試合でも一役買っていた。それは坂本がサヨナラ3ランを放ち通算300本塁打を達成した5月13日の広島戦(福井)だ。勝利後のグラウンド上で、坂本の愛弟子である増田陸から師匠へメモリアルボードが手渡されるほほえましいシーンが大きな話題となったが、その裏ではこんな〝プチハプニング〟も起きていた。

5月13日、福井でのサヨナラ弾で通算300号に到達した巨人・坂本勇人(中)
5月13日、福井でのサヨナラ弾で通算300号に到達した巨人・坂本勇人(中)

 劇的勝利の直後、ナインは歓喜に沸いてお祭り騒ぎ。そのため、愛弟子から師匠へと渡される段取りだったボードはベンチのスタッフが手にしたまま「中ぶらりん」となっていたが、これに気付いた佐々木はすぐさま受け取ると、増田陸にこっそりと手渡してバトンタッチ。その後の〝名場面〟へとつながっていった。

 佐々木自身は「たまたま自分が先に気付いただけなので…。すぐに陸に渡せてよかったです」と謙遜気味に当時を振り返ったが、その広い視野なくして感動のシーンが生まれなかったのは確か。ただ、その能力は先輩を見習って得たものであることも確かなようだ。

「勇人さんには普段からいろいろなアドバイスをもらってますが、内外野で守備位置が違うのに『こうしてみたらどう?』と、僕のプレーを見て気付いたことを助言してくれたりするんです。本当にチーム全体を見てくれているんだなと驚きましたし、勇人さんみたいに広い視野を持てるようになりたいなと思いますね」(佐々木)

 先輩譲りの俯瞰力で〝神アシスト〟を決めた佐々木。成長著しいヤングGは、今後もチームを力強く支えるキーマンとなっていきそうだ。