まだまだ強くなれる。DeNAは5日のソフトバンク戦(横浜)に8―3で大勝。5月13日の中日戦(横浜)以来、実に23日ぶりの2連勝で借金を4まで減らした。

 ほんの数日前まで豆鉄砲扱いされていたマシンガン打線は、いつの間にやら重機関銃どころか野戦砲へと化けつつある。

 前夜4日の楽天戦(横浜)で7点差をひっくり返した劇的勝利の余韻が濃密に漂う中、相川ベイ打線はこの日も好調を持続した。0―1の3回無死一、二塁で打席に立った牧が、逆転の3号3ランをバックスクリーン左へたたき込み、あっさりスコアをひっくり返す。5回には1イニング3アーチの猛攻で計5点のビッグイニングを披露。長打力不足に悩み続けてきた打線は、今や完全に息を吹き返しつつある。

 だが、それ以上に相川監督を安堵させたのは、この日の先発マウンドを託された篠木健太郎投手(24)の快投だったのかもしれない。先発ローテに定着しつつある2年目右腕は、強力鷹打線を前にしてもひるまず、7回5安打1失点で2勝目をマーク。「なかなか先発が長いイニングを投げることができなかった中、十分な仕事をしてくれた」と指揮官も賛辞を送った。

 深刻な先発投手の駒不足に悩んできたDeNAだが、5月31日の西武戦(ベルーナ)では、山本とのトレードでソフトバンクから新加入した尾形が5回2安打無失点と及第点以上の好投を披露。ローテ陣の再整備にも、一定のメドが立ち始めた格好だ。

 リーグ3位の13Sをマークする守護神・山崎を筆頭に、レイノルズ(24試合登板、防御率1・80)、中川虎(19試合登板、同1・42)、ルイーズ(18試合登板、同2・08)とブルペン陣も充実している。火力を取り戻した打線、ゲームをつくる先発陣、終盤を締める救援陣――。ペナントレースを最後まで戦い抜くための役者は、徐々に手元へそろいつつある。

 現在のセ・リーグはヤクルト、阪神、巨人の上位3チームが1・5差内にひしめく混戦模様。まずは前半戦終了までに借金を完済し、〝四つ巴〟の混沌の海へ飛び込みたい。「カオス」「不確実性」「出たとこ勝負」なら、イケイケ軍団・DeNAの真骨頂。熱狂の魔空間・ハマスタは、これ以上ない舞台装置だ。

 2夜連続のヒーローとなった牧は「元々力があるチームですし、その中でただ盛り上がるだけでなく、しっかりやるべきこともやってチームは変わりつつある」と静かな自信をにじませた。まずはセ界をグチャグチャにかき回せ――。