ソフトバンクは27日の西武戦(ペイペイ)に2―8で敗れ、連勝が3で止まった。今季2度目の先発となった杉山一樹投手(24)が5回6失点で初黒星。結果的に、初回いきなり山川に3ランを被弾して主導権を握られたことが最後まで尾を引いた。

 制球が課題の杉山はこの日「ゾーン勝負」をテーマに掲げ、2四球と一定の改善が見られた。一方で甘くなった球を捉えられて8安打。かねて最速160キロ右腕の潜在能力を高く評価する藤本博史監督(58)は試合後「少し成長したのかなと思う。もっともっと大胆に思い切ってストレートを放ってほしい」と求めた。

 4回までに6失点した右腕を降板させなかった理由についても言及。「何かつかんでほしいなっていうのがあった。これからの投手やからね。打たれたところで簡単に代えるよりも、5回とりあえず山川から始まるところのイニングまで。山川に対して『目いっぱい行ってみー』ってことで行ってもらいました」。第1打席に3ランを被弾し、続く第2打席でも二塁打を許していた相手主砲との3度目の対決を用意するためだった。

 その上で「探り探りだとダメ。今は若いんだから思い切ってゾーンで勝負して、自分の一番いい球を投げる。特にいいバッターに」と成長を促す狙いがあった。結果は内角ゾーン勝負を挑み、真っすぐで捕邪飛。やられっ放しでは終わらなかった。

「もともと四球で崩れるタイプ。とりあえずゾーンで投げられたことは収穫」と、課題面よりも次につながるポジティブ要素を強調した。「成長してもらわないといけない」。かねて期待をかけるロマンあふれる右腕。辛抱強く育て上げるつもりだ。