ついに〝神の領域〟へ――。巨人・坂本勇人内野手(33)が21日の広島戦(東京ドーム)で通算408二塁打をマークし、球団OBで「打撃の神様」川上哲治の記録に並んだ。

 メモリアルの一打も坂本らしく内角球を華麗にさばいた。6―4の6回だ。両チームとも点を取り合う落ち着かない展開のなか、二死一、二塁のチャンスで菊池保の143キロ直球を左翼線へ運んだ。これで2者が生還し、リードを4点に広げただけでなく、二塁打の数は歴代11位タイに浮上。現役でも中日・福留に並んで最多となった。

 2008年から遊撃手としてレギュラーをつかみ、今季で16年目。すでに2000安打の快挙も達成している坂本だが、二塁打にはこだわりを持つ。「数字には表れにくい部分だけど、チームへの貢献度としてはすごく大きいと思う」。一打で得点圏に進めれば、それだけ相手バッテリーに重圧をかけられる。

 坂本は「偉大な先輩の記録に並ぶことができて光栄です」と殊勝にコメントしたが、目指すべき場所はまだ先にある。ひそかな野望として「日本記録に近づきたい」と明かしたこともあったNPB記録だ。現在の歴代最多二塁打記録は、立浪和義(現中日監督)が打ち立てた「487」。日本の頂点まであと79本とした坂本は「二塁打数は僕のなかでは特別な数字ですし、これからも一本ずつ積み重ねていけるように頑張ります」。円熟味を増す背番号6の進撃はまだまだ止まらない。