先を見据えて、まだ決めなかった。ソフトバンク・藤本博史監督(58)は13日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)後に残り2枠となっている開幕ローテーション争いについて言及。この日、立ち上がり苦しみながらも5回3失点(自責2)と粘りの投球を見せた杉山一樹投手(24)に一定の評価を下した上で、最終決定を先延ばしにしたことを明かした。

「決まらんね…。決まりません!」と悩める胸中を隠さず、最終試験の開催を宣言した。田中正、松本に杉山を入れた実質3人で2枠を争う構図と見られる。確定している左腕が和田だけで、願わくば「左がもう一枚いてくれたら」というのが指揮官の本音だったが、それよりも純粋に「実戦での結果を重視する」という判断基準があった。この日も「2枠狙っている人は、あと1回ずつ投げると思いますから、そこで最終決断するというところです。競争というよりも『テスト』。人数的には絞られてきているので」と考えを明かした。絞っている中でも微差ながら順位付けはできている模様。上位2人がテストをクリアできるか。合格に見合わない投球をした際に〝まくる〟パフォーマンスを見せられるか。

 首脳陣は有事などに備え「開幕6枚」にプラス1枚を計算に入れている。左腕の大竹耕、大関らもアピールを続けている。4月中旬以降にはレイの一軍昇格も視野に入る。さらには新戦力のチャトウッドも控えている。決めないのは「開幕の先」まで見据え、ハイレベルな争いを望んでいるからに違いない。