充実の1か月だ。巨人・中田翔内野手(32)が27日、DeNAとのオープン戦(那覇)で1安打1打点をマークし、連続安打を5試合に伸ばした。

 この日は「6番・一塁」で先発出場し、無死満塁で迎えた第2打席ではあと一歩でバックスクリーンに飛び込む特大の中犠飛を放ち、3打席目には左翼線を鋭く破る二塁打。昨季は腰痛や不振、大幅な体重減で不本意な一年を送った。しかし、オフの間に体重を20キロ増量し、自身が「ベスト」とする肉体を取り戻した。しかも、一年の始まりでもあるキャンプを巨人で過ごしたのは初めて。すっかりチームに溶け込み、大胆かつ歯に衣着せぬ物言いも完全復活した。

 犠牲フライを打った瞬間の手ごたえは十分。中田は本塁打を確信したかのように歩き出したが、フェンス手前で失速…。中田は「打った瞬間に『行った』と思ってしまったので、2、3歩歩いて走ったらセンターフライでめちゃくちゃダサかった。風に負けているようじゃ、スピンがかかっていないのかな」と自虐ネタを発射だ。しかも、その直前には左スネ付近に自打球が当たり「めちゃくちゃ痛いよ。泣きそうになった、久々に(笑い)」とちゃめっけもたっぷりだった。

 こうした中田の豪快キャラが復活したのも、心身ともに充実している証しだろう。

「今まで通り、自分の打席の中でしっかりといけたら、別に何も怖いものはない。もっともっと自分の感覚を取り戻せていけたら」

 勝負強さと球界屈指のパワーが発揮されれば、チームのV奪回に大きく前進する。背番号10の今後から目が離せない。