セ首位の阪神は28日のDeNA戦(横浜)で4―5と競り負け、引き分けを挟んだ連勝は4でストップ。2位・巨人が広島に敗れたため優勝マジックは「11」と1つ減った。藤川虎は最速なら9月4日の中日戦(バンテリン)で2年ぶりとなるリーグ制覇が決定する。
2―5と3点のビハインドを追う9回に大山、小幡、高寺らが3本の長短打を集中させ、一気に2得点。なおも二死一塁としたが、この日はベンチスタートとなっていた代打・近本が一ゴロに倒れゲームは終了した。敗れはしたもののハマの守護神・入江を土俵際まで追い詰めた粘り強い攻撃は、今季の虎の強さを象徴するかのようだった。
総得点数400はリーグトップ、チーム打率2割4分4厘は1厘差のリーグ2位。藤川虎は攻撃面でも数々の優れたスタッツを残しているが、もうひとつ特筆すべき数字がある。阪神が今季ここまでに喫した完封負けの試合数は、12球団最少となる「5試合」のみ。同最多となるロッテの「22試合」の4分の1以下という少なさだ。
どのようなチーム、先発投手と対峙してもコンスタントに1試合あたり2、3得点を挙げることができる安定したオフェンス力は、チーム防御率2・07(12球団トップ)を誇る鉄壁の投手陣との相性も抜群。接戦を何度ももぎとる原動力となってきた。
チーム関係者は「それもこれも、打線の軸として4番に座るテルが、ここまで安定した活躍をみせてくれたからこそ」と虎ご自慢の規格外砲を称賛する。入団以来、好不調の波の激しさに悩まされてきた佐藤輝明内野手(26)だが、今季7月までは、安定した成績を維持。森下、大山らの3、5番が不調の時も、それをカバーして余りある長打力でチームの攻撃を支えてきた。
8月は月間打率2割5厘と少々〝お疲れモード〟だが、この日は初回に先制の33号2ランをマーク。右中間席最上段まで白球を運ぶ特大弾で、球場を大いに沸かせた。
虎の生え抜き打者としては1985年の掛布雅之以来となる40号到達も現実味を帯びてきた。今や名実ともにチームの顔。キャリア最高のシーズンを迎えている。












