ヤンキースが泥沼にはまり込んだ。4日(日本時間3日)、敵地ロジャース・センターでのブルージェイズ4連戦を全敗し、ア・リーグ東地区の首位から陥落。82日間守り続けた座から、無残にも崩れ落ちた。

 同カード4戦目は先制されながら一時同点に追いついたものの、結局は突き放され、両軍33安打の乱打戦の末に5―8で打ち負けた。35歳のスプリンガーに2本塁打を浴びるなど、投手陣はリリーフも含めて総崩れ。先発マウンドに立ちながら前腕部の張りを訴えたクラーク・シュミット投手(29)の途中降板は、今後の先発ローテにさらなる暗雲を落とした。

 試合後のアーロン・ブーン監督(52)は「われわれはリーグ最高のチームであり、障害にぶつかることは分かっていた。全くパニックになる必要はない。それも全て、これからの人生の一部なんだ」などと強気のコメントを残したが、現場はすでに緊迫ムードだ。

 ヤンキースの地元メディア「ノースジャージー.com」も「6月の緩やかな日程をいかせなかったことを後悔するはず。この7月で終わりを告げるような、険しい道のりに直面することになるだろう」と警鐘を鳴らす。

 実際、ヤンキースはここ最近の20試合で14敗。得点圏での打撃成績は50打席で打率1割8分と低迷し、走者を残しての凡退が目立つ。この日4安打を放ったジェーソン・ドミンゲス外野手(22)も得点機では三振。主砲のアーロン・ジャッジ外野手(33)に至っては、このブルージェイズとの4連戦中、5打席も敬遠気味の四球を与えられ、勝負を避けられた。
 
 この後の日程で、ヤンキースはメッツ、マリナーズ、カブス、オールスターブレークをはさんでブレーブス、さらにレイズやフィリーズと対峙する過酷な7月を迎える。MLB関係者や有識者の間からは「このまま急降下すれば、ポストシーズンすら危うい」「ドジャースにワールドシリーズでリベンジを果たすなど夢のまた夢」などといった指摘も飛び交い始めているのが現状だ。ダッチロールが続くチームに対しては、半ばあきらめ気味で「ジャッジの個人成績だけが希望」という声まで出ている。

 MLB最高の激戦区とささやかれるア・リーグ東地区で、名門ヤンキースは再浮上できるか。それとも、このまま埋もれていってしまうのか――。