ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手(35)が、再び厳しい視線にさらされている。今年のスプリングトレーニング期間中、両腕の慢性的な痛みにさいなまれたことでPRP注射を3度も受け、開幕早々から約3か月にわたって戦列を離脱。日常生活すらままならぬ苦境を乗り越え、6月18日(日本時間19日)の本拠地レイズ戦でようやく復帰を果たした。

 だが、米メディア「アスロンスポーツ」が報じたところによれば「苦難の時間はまだ終わっていない」。復帰後の出場9試合で28打数5安打、打率1割7分9厘、打点3、本塁打0と精彩を欠いており、今季通算でも打率2割6分7厘、本塁打はいまだ0本。出塁率こそ3割3分3厘と一定の数字を残すが、パワー不足は否めず、長打率2割7分はキャリア最低水準に沈んでいる。打撃内容に関しては、同メディアいわく「深刻なパワー不足にあえいでいる」という。

 スタントンは2014年オフに13年当時で北米プロスポーツ史上最高額となる総額3億2500万ドル(約465億3500万円)でマーリンズと超大型契約を結び、18年からヤンキースへ移籍。低迷の時期を乗り越え、昨年は締まった肉体で復活を遂げ、リーグ優勝決定シリーズでは4本塁打をマークし、15年ぶりのワールドシリーズ進出に大きく貢献した。

 しかし、今季は両肘のコンディション悪化の影響も重なって守備には就かず、指名打者専任ながらもここまで結果は伴っていない。主砲アーロン・ジャッジ外野手(33)が打率3割5分3厘、30本塁打、67打点と「無双モード」の活躍を見せているだけに、スタントンとのコントラストはより際立つ。

 球団内部からは「7月中に一本出れば波に乗るはず」との期待もあるが、スタントンの現状がチームの足を引っ張っていることは確かだ。6月30日(日本時間7月1日)のブルージェイズ戦でチームは4―5で敗れ、やや足踏み状態。ア・リーグ東地区首位の座こそ死守しているものの、2位レイズとのゲーム差はわずか1・5。スタントンの完全復調が、夏場のヤンキース浮上のカギを握るのは間違いない。