シブコ 今季初戦「アース・モンダミンカップ」まさかの予選落ちをコーチが分析 さらなる進化のために「地獄を見てもらう」

2020年06月27日 14時00分

渋野(手前)と青木コーチ(2019年)

 

 いったい何が起きた!? 女子ゴルフの国内ツアー今季初戦「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC=パー72)で注目の渋野日向子(21=サントリー)は2日目(26日)に通算2オーバーの71位とカットラインに1打及ばず、予選落ちを喫した。オフから順調に調整を続け、進化を遂げていたはずだったが、まさかの結果に。そんなシブコのプレーぶりを青木翔コーチ(37)が徹底分析する。

 まさかの予選落ち。今大会は新型コロナウイルス対策で指導者も会場に入れないため、ネット中継で愛弟子のプレーを見守った青木コーチは「悔しいです。ちゃんとサポートできていなかったんではないかと反省しています」と話す。

 ここまで国内女子ツアーはすべて中止。3か月半遅れの開幕戦で、国民的ヒロインとなった渋野への期待は膨れ上がっていた。「シード選手として迎える初めてのシーズンがいつもと違った形での開幕となり、意識はしていなくても何か感じていたんだと思います。いつもと様子が違うのは感じました」

 青木コーチは初日(25日)のラウンド後に連絡を取り「前半は特に振り切れていなかった」と問題点を指摘。2日目についても「振り切ろうとしているんですけど、それが力任せになっていました」。緊張なのか、重圧なのか、渋野からは力みが感じられたという。

 度重なるスケジュール変更で、調整が難しかったのも確かだ。新シーズンに向けて当初は2月20日開幕の米女子ツアー「ホンダLPGA」(タイ)での始動を予定。同大会に向けて絶好調に近い仕上がりだったが、大会が中止になると、その後も相次いで大会の延期や中止が発表された。

 青木コーチは「ずっと絶好調のままでいるのはキツイと思って、4月はトレーニングをハードにやって、意図的に調子を落としました。そこからもう一度、上げてきたつもりでしたけど、試合になるとエラーが出てしまった。結果論ですけど、調整の仕方が合っていなかったのかもしれません」と振り返った。

 その一方で、オフに強化を図ってきたアプローチにミスが出たのはある程度、想定内という。昨季までSW1本でワンパターンのアプローチで戦ってきた渋野は、今季を前にAWやPWでの転がしやロブショットなどを身に付けてきた。「2日目は予想以上に迷っていましたけど、バリエーションが増えれば、初めはそれが迷いにつながるのは分かっていました」

 さらなる進化のためには通らざるを得ない道のりというわけだ。同コーチは「長いゴルフ人生の中の1回の予選落ちを引きずっても仕方がないんで、ボクももう一度しっかり考えてサポートしたいと思います。次の試合まで1か月ちょっとあるんで、地獄を見てもらおうかな」と予告した。

 渋野も猛練習は望むところ。ラウンド後は「練習でできても、試合でできないと意味ないと痛感しました。死ぬほど練習しないといけないと思ってます」と口にした。

 現時点で次戦の国内女子ツアーは「NEC軽井沢72」(8月14日~、長野)。昨年は1打差の3位と惜敗し、涙した舞台で、今大会の予選落ちの分までリベンジする。