【スターダム】ジュリアが丸刈りに!髪切りマッチで新たな伝説つくった

2021年03月04日 11時30分

丸刈り姿を披露したジュリア

 令和の女子プロレス界に新たな伝説が生まれた!――「スターダム」の10周年記念大会(3日、東京・日本武道館)で行われた「敗者髪切りマッチ」は、ワンダー王者のジュリア(27)が中野たむに敗れ、髪とベルトを失った。東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」で女子プロレス大賞を受賞したお騒がせ女は屈辱の姿をさらしたものの、世界的な注目度は急上昇。ビッグマッチの成功も後押しし、木谷高明オーナー(60)は来年の全米ツアー開催計画を明かした。

 女同士の意地と意地がぶつかった。試合は先を読み合う展開になったが、先にペースをつかんだのはジュリアだ。場外戦に持ち込み、テーブル上へのパイルドライバーなどで攻め込んだ。しかしその後に猛反撃が待っていた。おきて破りのグロリアスドライバーを被弾し、次第に劣勢に。最後はトワイライトドリーム(変型猛虎原爆固め)で3カウントを許した。

 試合後は「髪の毛なんか切らなくていい」と制止する中野を「恥をかかせんな!」と振り切り、その場で頭の左半分にバリカンを入れた。「鼓膜が破れて、歯が欠けて、顎がずれた」と吹っ切れたように笑い、控室で右半分も剃って丸刈りになった。

 髪切り戦といえば、1985年8月28日の全日本女子プロレス大阪城ホール大会で行われた長与千種対ダンプ松本の凄惨さが語り継がれている。だが過去の歴史とは一線を画す、すがすがしいまでの潰し合いは、新たな伝説をつくったといっても過言ではない。

 ジュリアは2019年11月のスターダム入団以降、“お騒がせ女”にふさわしい活躍ぶりで話題を提供し続けた。間違いなく団体初の日本武道館進出にこぎつけた立役者の一人だ。その働きもあって上り調子のスターダムは、さらなる攻勢に出る。

 本紙の取材に応じた木谷オーナーは「来年、スターダムで全米ツアーを行いたい」と明かす。動画配信サービス「スターダムワールド」などで海外での人気が高まっており「動画配信の加入者も約半数が海外で、北米も2割ほどまでになった」と語る。

 すでに同じブシロードグループの新日本プロレスが米国興行を開催していることも強みだという。もちろん、海外戦略の中心を担うのはジュリアになる。また国内も同様に攻めの姿勢を続ける方針で「大阪城ホールもやりたいと思っています」と西のビッグマッチ開催も目指す。

 強気の裏にあるのは事業の好調ぶりだ。年間売上額で見ると、ブシロードグループ入りした昨年度が約1億8000万円だったのに対し、今年度は新型コロナウイルス禍にありながら実質5億円に達する見込みという。「このペースなら次は10億円という数字も見えてくる」と断言する。

 その上で「その分を選手に還元したい。(12年にブシロードグループ入りした)当時の新日本の選手たちと同じくらいまでファイトマネーを上げられるのでは。今の倍とか」と語る。知名度が上がるにつれ、ジュリアには海外団体からも注目が集まっているのは事実。報酬アップは引き抜き対策にもなる。

 緊急事態宣言下でのメモリアル大会を終えた木谷氏は「新日本の助けがあったのは大きいですよ。本当に感謝してます」と語った。丸刈り姿となったジュリアを中心に、スターダムは業界盟主の座を不動のものとする。

関連タグ: