新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」14日長野大会のAブロック公式戦で、ジェフ・コブ(40)がトム・ローラー(39)に痛恨の3敗目を喫し、優勝争いから脱落した。

 Aブロックは4勝1敗で単独首位のオカダ・カズチカをコブとランス・アーチャーが2敗で追う格好。もし3人が4勝2敗で並べば、コブにも進出者決定戦に進む権利があった。

 まずは自身が4勝目を挙げることが絶対条件のコブは、総合格闘技の最高峰・米UFCでも活躍したローラーと激突。強烈な打撃と多彩な関節技に苦戦を強いられながらも、PKをかわすとロコモーション式のジャーマンスープレックスで攻勢に出る。

 しかし、バックを取った状態からローラーにアームロックを極められると、アームバーへの移行を回避した瞬間に強烈なニーアタックを浴びてしまう。さらにカミゴェを浴びると、変型のバックドロップからNKOTB(後頭部への膝蹴り)で沈められてしまった。

 ブロック1位突破の可能性が消滅してしまったコブはノーコメントで会場をあとに。これによりAブロックの突破争いはオカダとアーチャーの2名に絞られた。両雄による最終公式戦(16日、日本武道館)の勝者が1位となり、引き分けならオカダの突破が決定する。